電脳コイルとかけて、理系クリエイターの純粋な(ある意味能天気な)魔術、呪術への憧れ、信仰と解く。その心は?




放映前の期待が高かった、あるいは放映始まってもまあまだ3話だからこれを言うのは酷だろうけど、世界観とアイテム等、設定に関しては面白いはずなのに、何故盛り上がらないのだろう。俺の勝手な妄想で言えば、藤子Fの少し不思議的スタンスをジブリ風テイストで、さらに今風にしてみた、というコンセプトが見え見えで、それはそれでたぶん確かに新しいはずなんだけど何故か新鮮さを感じない。その通り手堅く作りましたって感じが何となくするのであまり驚きと発見がないんだな。

まあ、あとは面白いアイテムをかね合わせたドラマ性に期待するしかないんだけどね。まだ序盤だから終わってみないと分からないけど。

もう一つは、これは個人的な偏見というか、あえて強引に偏見でテーマを打ち立てないと、反証的にこの作品のテイストが浮き上がらないと思うんだけど。2話でサッチーが鳥居のこちら側には入れないってシーンがあったでしょう。3話では鳥居を囲んだ円の落書きにも入れないっていうかさ、それ見た瞬間に、サッチーはどうも磯さんがモデルだそうだから、しかも磯さんは理系人間だっていうし、全ての人間がそうじゃないと思うけど、論を強引にもってくためには、あえて「偏見」と言う名の「仮説」を取り上げて、「電脳コイルとかけて、理系クリエイターの純粋な(ある意味能天気な)魔術、呪術への憧れ、信仰と解く」とぶち上げたわけ。サッチーが鳥居のこちら側には入れないってシーンでなんか監督の磯さんは元々理系の人間だろうから、反対に魔術、呪術への憧れがあるためにドラえもん的な、釣竿とお札とか、いかがわしい駄菓子屋(とそのアイテム)を出してきたんだろうけど、世界観と面白そうなアイテムを出すだけじゃ不十分で、その世界観、アイテムに沿ったドラマ性が必要になると思うんだけどね。果たしてそれをやってくれるか、ただ単に作画アニメよりの雰囲気アニメで終わってしまうのか、そう断言するには前にも言ったけどまだ早すぎるのだろう。

その意味で、「その心は」はまだ不明瞭なんだよな。

追記:なんか所々おかしな文章になってたので直しました。すいません。

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