第26話『ゲインオーバー』(最終話・2003/03/22放送)

脚本/大河内一楼
コンテ/斧谷稔
演出/森邦宏
作監吉田健一中田栄治千羽由利子
原画に安藤雅司鶴巻和哉ガイナックス)、
ボンズ関係の原画マン、動画にスタジオジブリなど。

■ゲイナー・サンガの前回のあらすじ。
なし。
■アスハムとの戦闘からホワイトホールもどきで戻ったエンペランザはチェルノボーグの屋根に落ちる。
■そのチェルノボーグからオーバーデビルに取り込まれたコールドゲイナー、コールドシンシアがオーバーフリーズしたサラをさらっていく。そして、リマンメガロポリスに向っていくオーバーデビル。
■最後の作戦の前に小休止。お食事タイムのゲインたち。
ガウリ「それってプラネッタのオーバースキルですな」
アデット「どう思う?」
ゲイン「ん?…」
アナ姫「ゲイナーをもとに戻すためには、直接心の奥に訴えるしかないでしょ。そうすれば正気にだってなりますよ。ゲイナーですもの」
ママドゥ「プラネッタのオーバースキルの効果は証明済みです」
ゲイン「確かに、あれはシベ鉄が開発したものだ」
アナ姫「シベ鉄の本社の目の前ならスペアぐらいあるでしょ」
コナ「そうかあ、そのコートをエンペランザに着せれば、ゲイナーを叱れるもんね」
アデット、ガウリに寄り添って、
アデット「ガウリなんか、あたしのキスだけで正気になったんだ。オーバースキルなら完璧だね」
照れるガウリ。
ゲイン「プラネッタのコートはみんなで探してくれ」
アデット「あいよ」
このシーン、ゲインのアデットにコップを渡す芝居でセリフを補完している。
アデット「ゲインはどうするの?」
ゲイン「ゲイナーをぶん殴ってくる!」
■リマンメガロポリス
シベリア鉄道の本社の上には、巨大なキッズ・ムントの顔のレリーフがある。
そしてそのとなりには、おそらく「アガトの結晶」が設置される予定だったのだろう、クレーターのような窪み、「アガトの穴」があり、その中心の穴にオーバーデビルが接続。
■リマンメガロポリスに到着したゲインのエンペランザ。
前回でアスハムに落とされたライフルを装備しなおしている。
■オーバーデビルの光輪と、アガトの穴の回りからそれぞれ無数のコードが伸び、絡み付く。
コールドゲイナー「ほら、見てごらんよサラ」
コールドシンシア「潔癖なサラなら、オーバーデビルがやろうとしていることは分かるよね? 」
光輪のコードにスパークが走り、光がレールを伝わってあたりを凍らしながら外へ伸びる。
ゲイン「はっ、やりやがったか!」
■リマンの市街のレールの一つのそばに、ドミネーターが倒れている。
レールに光が走ると、氷づけになっていたドミネーターの氷が溶け始める。
中のアスハムはまだ気を失ったまま。
■オーバーデビルから発射された光は、シベ鉄の列車、そしてチェルノボーグさえも凍らせていく。
■セント・レーガン隊員「アスハムの妹なら、ますます乗せられんのだ!」
カリンはゴレームに乗ろうとしている。
カリン「兄様を探し出したら、ロンドンへ…」
そのカリンの目の前で、セント・レーガン隊員と、前回脱線したセント・レーガンの列車が凍る。
■ドームポリス、カテズも、そしてウルグスクのメダイユ公とその家臣たちも凍る。
■コールドシンシア「フフフ…アハハハ、ゲイナー、キッズ様の敷設したレールのおかげで、世界中がオーバーフリーズするね!」
コールドゲイナー「そうされなければ、世界はおのれの愚かさに気づかないんだよね…駄目だよ、サラ。そんなに力んじゃ。オーバーフリーズを受け入れるんだ。君にだって、まだ仕事はあるんだからね」
コールドゲイナーが動くと氷のかけらが落ちる作画が細かい。
■オーバーデビルに向けて銃弾が飛ぶ。
オーバーデビルの前で弾道が凍り、弾が落ちる。
コールドシンシア「誰なんだ?」
コールドゲイナー「サラには出てもらうぞ!」
コールドサラ「大勢の邪魔が来る!」
コールドシンシアの前でまた銃弾が止まる。
コールドシンシア「オーバーマン風情が、あたしたちに勝てると思ってるのか?」
コールドゲイナーの前でも弾が止まる。
コールドゲイナー「狙いが正確だと、本気で僕を殺そうとしたのがわかってしまったなあ!」
■エンペランザが光る。
コールドゲイナー「こいつ! ホワイトホールの様なもの!? 」
その光の中からブラックホール球がオーバーデビルに向けて発射され、そのブラックホールの中からブリュンヒルデが現われる。
ゲイン「行くんだブリュンヒルデ! アーリー・ミイヤが果たせなかった、オーバーデビルの封印を成し遂げろ! ヤツは人間にいじりまわされて、 昔の威力はない!」
■シベ鉄の倉庫でプラネッタを探すアデット隊やガウリ隊。
しかし、アナ姫が先に見つけてしまう。
リュボフの操縦するシルエットマシンの腕に乗ってプラネッタを調べようとするママドゥ。四苦八苦しながらシルエットマシンをコントロールするリュボフ。
アデットのドーベッグがやってくる。
アデット「へえ、コートだけじゃなくって、頭も付いてるんだ」
ママドゥ「これなら、エンペランザに被せるだけでオーバースキルが使えるぞ」
■と、オーバーマン、ジンバが飛来。
コールドサラが乗っている。
リュボフ「ああ、あのオーバーマン!」
アナ姫「ぬ、盗人の!」
アデット「ジンバっていうやつだ」
コールドサラ「ゲイナー様とシンシア様のご命令です。お前たちの命、盗み受ける!」
ベロー「そ、その声、まさかサラじゃないよな? サラにしちゃ、とんがってるもんな」
コールドサラ「とんがっちゃいない。オーバーフリーズで、永遠の言葉を手に入れたんだ」
向ってくるジンバ。
アナ姫がべローのパンサーの機銃を撃つ。ジンバの指が何本か落ちる。
リュボフもシルエットマシンで戦い、アデットがドーベッグの主砲を撃つとジンバは退散していく。
■コナやナンたちのシルエットマシンが到着。
プラネッタをシルエットマシンで運ぼうとする。
コナ「よーし! チェーンをゆるめて!」
リュボフ「チェーンじゃなくてワイヤーじゃないですか!」
ママドゥ「メカマンはチェーンって言うんですよ」
リュボフ「あれを押せばいいんですね?」
ママドゥ「賢いですなあ」
ワイヤーを緩めるためのスイッチをシルエットマシンの指で押そうとするリュボフだが、なかなか上手くいかない。
リュボフ「…あれ?」
ママドゥ「意外と、意外ですな」
そのとき、(おそらくジンバから)逃げて倉庫に入ってきたドーベッグがプラネッタにぶつかった衝撃でワイヤーが外れる。
■プラネッタをコナたちが運んで逃げるまで、アデットはコールドサラのジンバを牽制する。
ブリュンヒルデはオーバーデビルに黒い球を投げ付けるがフリーズされてしまう。
コールドゲイナー「ハハハハ! 現実はこうなんだよ。ゲイン君!」
オーバーデビルのコックピットからオーバーマン、ブラックメールのコートが吐き出される。
コールドシンシア「ゲイナー、できるね?」
コールドゲイナー「フリーズクイーンの言う事なら…君とは! 決着を! つけさせて! もらうー!」
巨大化してブラックメールのコートを着るコールドゲイナー。
ゲイン「子供が言ってる!」
コールドゲイナー「君はエンペランザに乗ったままでいいんだよ!なんたって僕は、サタンの申し子かもしれないからねぇー! 」
エンペランザに迫ってくるコールドブラックメールゲイナー。
コールドゲイナー「思い出したぞ!君には、黒いサザンクロスというあだ名があったが、どうした!」
■カリンのゴレームがリマンに辿り着く。
加速がつきすぎて、アデットと戦っているコールドサラのジンバにぶつかる。
アデットはガウリ隊にアナ姫を守るよう指示、そしてジンバを攻撃するが取り逃がす。
■ドゴッゾに乗るケジナン、エンゲ、ジャボリの三人。
ケジナンとエンゲがドゴッゾから落ちてしまい、ジャボリがシベ鉄本社の警備隊隊員たちに命令する。
ジャボリ「ケジナン副総裁から命令が出ています! 西から攻めこむヤーパン部隊を撃退するんです!市内に入り込んだ敵は、排除します!」
隊員「なんでケジナン野郎が副総裁なんだ〜!」
ジャボリ「あ〜? 聞こえません!」
■コールドシンシア「ゲイナーをいじめたなっ!」
コールドシンシアの乗るオーバーデビルに突進していくブリュンヒルデ
ゲイン「ブリュン! うかつなっ!」
オーバーデビルはブリュンヒルデをフリーズさせ、粉々にしてしまう。
このとき、オーバーデビルの光輪もいっしょに粉々になる。
コールドシンシア「これで心おきなく戦えるね、ゲイナー」
コールドゲイナー「ありがとう。しかし!」
ゲイン「悪いが、ゲイナー! 貴様がその恰好をしてるのなら今度は殺せるぞ!」
コールドゲイナー「やれるものかあっ!」
空中でブラックメールのオーバースキルを使い、消えるコールドブラックメールゲイナー。
ゲイン「消えた? むっ!」
コールドゲイナーのメガネだけが光って宙に浮かぶ。
コールドゲイナー「僕にとってはオーバーフリーズより、そのブリュンヒルデの腕!」
姿を見せ、エンペランザのブリュンヒルデの腕を攻撃するコールドブラックメールゲイナー。
ゲイン「ゲイナー!」
コールドゲイナー「遅いよ、ゲインさん!君は、僕をバカにし続けてきたあ!」
ゲインを圧倒するコールドゲイナ−。アガトの穴に落ちたエンペランザをコールドシンシアのオーバーデビルが踏み付ける。
コールドシンシア「ゲイナーをいじめる男なんか!」
ゲイン「…ここまで好きにされて!」
コールドゲイナー「まて! とどめは僕にやらせてくれ…うわあっ」
■パンサー、ドーベッグ部隊がコールドブラックメールゲイナー、オーバーデビルを攻撃。
オーバーデビルは光輪を失ったのでオーバーフリーズが上手く作動しないらしく、直撃を受ける。
ゲイン「ガウリたちが来たのか?」
■プラネッタのコートをゲインに渡すために近づこうとするママドゥやベロー、コナたち。
■コールドゲイナー「シルエットエンジンごときに!」
コールドブラックメールゲイナーはキッズのレリーフの上のパンサーを攻撃。
ガウリ「そりゃ、リモコンのパンサー! つまり、分身の術という奴だ!」
■ケジナンとエンゲは落下したカリンのゴレームを使おうとする。
カリン「ここはどこなんでしょう?」
■コナとナンがシルエットマシンからプラネッタのコートを振り落とし、アガトの穴にいるエンペランザにかぶさる。
ゲイン「コートがいい装甲になってくれるが! ゲイナー! 聞こえるか! 俺の声が!」
ゲイン、プラネッタのオーバースキルを発動させる。
コールドシンシア「誰? うるさいな!」
コールドゲイナー「黙れよ! 僕はもう一人でやれるんだ!」
ゲイン「聞けよ!」
■第1話。ゲインとともにシベ鉄に捕まったときのゲイナーのシーン。
ゲインにパンを渡すゲイナー。
ゲイン『俺に借りを返すんじゃなかったのか?』
2話。ゲインにパンチをくらって落ちるゲイナー。
エンペランザ、オーバーデビルのコックピットにパンチ。
ゲイン「ブリュンヒルデよ! アーリー・ミイヤよォォ!」
■ユニットからリマンに向うミイヤ・ラウジンとマネージャーのルブル、そして五賢人たち。
ミイヤ「こうやって、率先して前に出れば、五賢人の威厳を保つことはできますよ。あたしだって覚悟したんだから」
ルブル「言い出しっぺはあなたたちなんだから、しかたないでしょ」
ミイヤ「あたしが死んだりしたら、東の海に向けて、ちゃんとしたお墓を作ってもらいますからね!」
ペルファ「そ、それはもうちゃんと…」
シトラン「いやいや、冬至の祭り以上に目に眩い」
マンマン「ウ〜ン」
エリザベス「お世辞でしょ?」
シトラン「終生、世辞は口にした事はない」
ミイヤ「…ん?」
マンマン「い、いや〜、良い香りで…」
ガッハ「若い女性(にょしょう)の香りは芳しいといいたいんじゃろ」
顔を赤くするマンマン。
ガッハ「チャクラ・タントラ・バーナムで」
ミイヤ「いざ!」
■腕をコックピットにつっこんだエンペランザを振り落とすオーバーデビル。
オーバーデビルのコックピットの装甲が破壊される。中にキングゲイナーの姿が見える。
コールドゲイナー「やったなあ!」
ゲイン「ゲイナ−!」
再び、1話の留置場のシーン。
ゲイン『お前さ、死んじゃいないよな?…自分からは何もしない。それがドームポリスのピープルの習い性だものな? 』
コールドゲイナー「はああああっ!」
■17話ラスト。
サラ『め〜っでしょ! あらららら〜』
殴ろうとするサラに、すかさずゲイナーが謝るシーン。
コールドゲイナー「あ…シンシア…」
オーバーデビルに下半身をぶったぎられるエンペランザ。
ゲイン「プラネッタ・コートとエンペランザは、まだ繋がっている!」
■落下したオーバーデビルの中のコールドシンシアに、20話、シンシア、サラ、ゲイナーの三人で撮った記念写真のシーンが作用して、フリーズがとける。
■同じくジンバのコールドサラにも、ゲイナーの告白を聞いて顔を真っ赤にして走るシーンが。
ゲイナー『君に尽くすのが僕の喜びなんだ。喜びを分かち合えるならもっと深いキスをするしツンドラの中に素っ裸になって走れというなら…』
サラ『もう!』
サラ「…ゲイナー?…ゲイナー!?」
サラのフリーズがとける。
■コールドゲイナー「なんだ? この状態!?」
ゲイナーの目の瞳が元に戻る。
オーバーデビルがエンペランザからプラネッタ・コートを剥ぎ取る。
オーバーデビルから振り落とされそうになるシンシア。が、オーバーデビルのなかの、キングゲイナーのコックピットにつかまるシンシア。
シンシア「オーバーデビルが、キングゲイナーを縛ってる!?」
エンペランザはアスハムのドミネーターの上に落下する。
■サラ「シンシアを取りだしなさい! ゲイナー!」
ゲイナー「そのつもりだ! シンシア! サラが! 僕が!」
オーバーデビルがゲイナーを攻撃すると、ブラックメールのコートが外れ、ゲイナーは落下。
キングゲイナーを動かしてオーバーデビルのコックピットから出たシンシアが落ちていくゲイナーを追いかける。
キングゲイナーを攻撃しようとするオーバーデビルだが、パンサー、ドーベッグ隊にワイヤーで押さえ付けられる。
アデット「ワイヤーをフリーズするならしろってんだ!」
■落下するゲイナ−。メットとメガネが外れる。
シンシアのキングゲイナ−がゲイナーを受け止める。
サラもジンバでワイヤーがけを手伝う。
しかし、ジンバの腕が伸びず中途半端なところで止まってしまう。
ガウリ「オーバーフリーズがきたら逃げろ!」
ベロー「(アナ姫に)退りますよ!」
アナ姫「最後まで、最後まで戦うの!」
トゥン「もたねぇぞ!」
コナ「気合でもたせるの!」
ナン「トゥン、恐いなら、ここに来な!」
■ゲイナーがコックピットに入り、オーバーデビルと対峙するキングゲイナー
ポシェットからチェンガンを出す。
ゲイナー「フリーズにフリーズでは対抗できない。 オーバーヒート!」
シンシア「正面、46度上、左2度!」
ゲイナー「了解!」
■サラがジンバから飛び下り、アデットが受け止める。
■ゲイナー「オーバーヒートは!」
シンシア「そう! 正面!」
キングゲイナ−、チェンソーを構えてオーバーデビルに突っ込む。
キッズのレリーフの上に落ちたオーバーデビル。そこから赤い光が四方に伸びる。
コックピット部から姿を現わしたキングゲイナー。その「髪の毛」からも赤い光(オーバーヒートの光?)が伸びる。それは地球全体を包む。
■オーバーデビルとともに、キッズ・ムントのレリーフも落下。
ゲイン「キッズのレリーフも陥落か…ん?…!…み、見間違いじゃないよな、カリン・ブーン!」
と、エンペランザの下のドミネーターが動き、コックピットのハッチからアスハムが吐き出される。
アスハム「開いたか…」
ケジナン・エンゲ「アスハム・ブーン!」
アスハム「ケジナン、エンゲ…手の氷が…(右腕の氷がなくなっている)」
カリン「お兄様!」
アスハム「あ? あああっ!」
カリン「やはり…」
アスハム「(立ち上がって)カリンではないか!」
ケジナン「妹さんでしょ?」
アスハム「セント・レーガンに入隊してまで、ゲインを追いかけてきたのか!」
カリン「違いますよ! 人の話をろくに聞かないで突撃する、お兄様を連れ戻すためです!」
アスハム「ゲインは、どうする?」
カリン「野生の殿方とは一夜の恋のみ。ロンドンに帰りましょ」
アスハム「あ、え、あ…」
カリンに引っぱられて去っていくアスハム。
ゲイン「(身を隠して)思った以上に、きついご婦人だったか… 未練を振り切って、…エクソダスか…(滑って)あああああ〜 」
■夕暮れ。
ベロー「ええ!? そうなんですか?」
アナ姫「絵本ではそう書いてありましたよ」
リュボフ「存じあげませんでした」
アナ姫「あなた先生でしょ。オーバーフリーズの『オーバー』という意味は、『超える』という事ですから、オーバーフリーズをオーバーヒートによって中和させれば…」
エリザベス「あ…」
ミイヤ「はい。また若々しく!」
ゲイン「エクソダスを目指すのかい?」
ミイヤ「ええ、五賢人はその心を奮い立たせるもの、ですよね?」
マンマン・ガッハ「左様じゃて」
ペルファ「へっくし(くしゃみ)」
シトラン「今日という日を、『キングゲイナーの日』とするのも、思いつきでおじゃろ?」
マンマン・ガッハ「それは嬉しい」
ミイヤ「じゃあ、みんなが集まったら、お祭やれるんだ!」
アナ姫「なら、こういうんだよ!♪キ〜ング、キ〜ング、キングゲイナー!メタル〜オ〜バ〜マン、キングゲイナー!…」
アナ姫、歌いながらモンキーダンスを踊る。
後ろにちゃっかり顔を出すジャボリ。
そして…
■エイファ「おじさん、おじさん。この人、冷たくなってる!」
ヤッサバ「だったら放っとけ!暖かくなったら、誰かさんが弔ってくれるさ!」
エイファ「でも…!」
ザッキ「ま、まだ、死んじゃいない …!」
■カテズのフリーズも溶ける。ウルグスクも。
メダイユ公「ん?…ああ…わしらも、『エクソダス』をするかな…」
■ゲイナー、サラ、シンシアの三人。
シンシア「お前ら、あたしの後ろで手を繋いでいるだろ」
サラ「わかる?」
シンシア「わかっちゃう」
ゲイナー「このメガネ、合わないみたい」
シンシア「似合うようにすりゃいいんだよ、ね?」
サラ「そ! 似合うようにね」
シンシア「ヤーパンへもね」

その三人の後ろ姿に、おそらくゲインとアナ姫と思われる影がかかる。
そして、彼らの見つめる海の向こうに、豊穣の地、「ヤーパン」がある…