第15話『ダイヤとマグマの間』(2002/12/21放送)

脚本/高山治郎
コンテ/小原正和斧谷稔
演出/わたなべぢゅんいち
作監/小原充・福島秀樹

■ゲイナー・サンガの前回のあらすじ。
「湖の上で戦ったオーバーマンは、変形するオーバースキルを使った。だからではなく、あの戦い方の大胆さと繊細さに、僕は知っているかもしれない人と感じた。あの引き際の鮮やかさにも。ママドゥ先生とリュボフさんのことは、大人どうしのことなのだから、僕には関係のないことだ」
■シンシアとチャットするゲイナー。ネット上ではゲイナーはなぜかマンボウ姿。
二人ともガンガランの近くなら、会わないか、しかもゲーム方式で、とシンシア。
アデット先生は寝たふりをしてそれを盗み聞きする。
■ゲインから服を借り、キングゲイナーのコックピットでデートの支度をするゲイナー。ゲインに揶揄されつつも、花束用のコインをもらう。
アデットと、アデットに教えられたのか、サラもその様子を隠れて見る。
ゲイナーはキングゲイナーで、シンシアとの約束の場所に向けて発進。
尾行するというアデット。別に気にならないといったサラも結局ついて行く。
このシーンのアデットの胸がやたら揺れる(笑
■待ち合わせ場所で待つゲイナー。
アデットとサラも、三輪のシルエットマシンでそこに辿り着く。
ゲイナーの姿を見て、頭を隠すサラ。シンシアからの手紙を持ってきた少年の姿に
いちいち反応したり、やたらゲイナーのことが気になるサラの表情がかわいい。
■シンシアの手紙。
…ルールは簡単。3つの問題を解いて、ある場所までやって来る。そこで私は待ってます。もちろん、制限時間付きよ…
ゲイナー「最大なるもの、アフリカの星。4月に生まれしもの、地の底に輝く…か」
…ガンガラン駅で、この言葉が示す場所に、二問目を用意しておくわ。時間は2時半まで…
■やたら手紙の内容が気になるサラ。
…P.S. もう一つ、ヒントあげるわ。それは…
ゲイナー「モースコード10? ガンガラン駅にある場所?」
■ガンガラン駅の端末で調べるゲイナー。
ゲイナー「モースコードって、これたしか、鉱物の硬さのことだよな。ということは、ダイヤモンドは…っと。アフリカの星? 4月っていうのは…誕生石か」
■そのゲイナーの横で、ガンガランの市長(?)がカシマル・バーレに何かをお願いしている。
■ゲイナー「ダイヤがこの駅とどういう関係だってんだ? ダイヤって…」
ゲイナーはカシマルとぶつかる。
カシマル「何のダイヤです?」
ゲイナー「は?」
カシマル「今ダイヤと言いましたか?」
ゲイナー「はい、駅とダイヤって…どういう関係があるのかって…」
カシマル「う〜ん、いやだ今どきのガキは!」
ゲイナー「はあ?」
■このあと、カシマルがゲイナーのネクタイを掴み、次のカットでは突き飛ばされた(?)ゲイナーの姿だけで、その次のカットの、時刻表の前のゲイナーとカシマルに繋がっている。真ん中のカットでカシマルの姿がないのは、ミスとも言えるし、演出上の省略とも言えるので、微妙なところ。
■カシマル「時刻表は数字しか並んでいないように見えますが、古来よりこのように図面にして描くものです。列車が一本のレールの上でぶつからないように、時間と移動場所をこの表でチェックする…」
駅員にわざわざダイヤグラムの表を持たせているところがなんとも(笑
ゲイナー「あっ、斜めの線がいっぱいあると、ダイヤモンドに見えるんだ」
カシマル「左様、正式にはダイヤグラムと言います」
ゲイナー「本当に、ありがとうございました」
カシマル「けど…ダイヤの本当の意味はね…」
ゲイナー「…はい?」
カシマル「ダイヤはダイヤモンドのごとき美しさと硬さで守られねばならぬがゆえに、そう呼ばれているというのが、真実なのです」
ゲイナー「りょ、了解です…」
そのやりとりを見ているアデットとサラ。
サラ「カシマル・バーレ、って言うんですか?」
アデット「シベ鉄の、氷の運行部長だよ。ダイヤを守らせるためなら、職員の命なんか考えない奴さ」
■ゲイナーは時刻表の下に、シンシアの二問目の手紙が貼付けてあるのを見つける。
ゲイナー「ええっと…第二問は、制限時間は3時まで…か」
…その者時の流れに逆らわずして、寸分違わぬ時を刻む…
ゲイナー「朝日とともに生き、月とともに死す、か…」
売店のおばさんとの会話で、ゲイナーはそれが南の広場の日時計のことだと知る。
そこへは地下鉄で行くといい、と教えられるゲイナー。
■戦闘用の服(?)に着替え、内股で歩き、オーバーマン、アントリオンに向かうカシマル。
ケジナンとエンゲが止めるのも聞かず、アントリオンに乗ろうとする。
エンゲ「そのアントリオンは、オーバーマンといってもトンネル掘り用のシルエットマシンみたいなもんです。そんなもので何が出来ます?」
カシマル「戦闘用でないから出来ることもあります。この私のようにね」
■地下鉄に乗るゲイナー。サラはその後を追いかけ、改札を飛び越して車両に飛び込む。
勢いで反対側のドアに顔をぶつけてしまう。
一方、アデットはシルエットマシンで先回りをするらしい。
■地下鉄の座席に座り、ゲイナーを見ながら、
サラ「あたし…何やってんだろ」
■ゲイナーは地下鉄の窓の外にアントリオンの姿を見る。
■南の広場。日時計の見えるテラスで、シンシア・レーンがチョコボールを口にほおり込みながら待っている。チョコを受けるシンシアの舌が結構エロい(笑
■階段を動物のように這い上がる三輪のシルエットマシン。
それに乗っているアデットは「ヤーパンの天井」から、攻撃を受けているとの通信を受ける。
■ヤーパンの天井。
1号、2号ユニットが蟻地獄にはまり、沈んでいく。
アイキャッチ
■その「蟻地獄」を地中から作っているのが、三機のアントリオン。
しかも、マグマを刺激して下から溶岩を吹き出させる気らしい。
パイロットはそれぞれカシマル、ケジナン、エンゲの3人。
そしてカシマルはガンガラン市長に、手はずどおりピープルを退避させろと言う。
落とし穴以外に何か作戦があるらしい。
日時計のところにシンシアの第三問目の手紙があるのを見つけるゲイナー。
それを取ろうとする瞬間、目の前にアデットが。
アデット「悪いけど、ゲームオーバーだよ。あたしだって、あんたの相手を見たかったんだけどね」
ゲイナー「何があったんです?」
サラ「ゲイナー君!」
ゲイナー「うわ!」
サラ「アデット先生、顔を出しちゃうなんて、違反でしょ?」
ゲイナー「サラまで、どうしてここにいるんだよ?」
サラ「えっ? それは…」
アデット「『ヤーパンの天井』に敵襲なんだ、すぐに戻れってさ」
■その三人を見ているシンシア。
シンシア「やっぱり…あのダサイのがキングで、女二人か」
警報が鳴り、退避勧告のアナウンスが流れる。何故かおばさん声の、味のあるアナウンス。
シンシア「あと一歩だったに、ついてないね、キングちゃん」
■アデット「どのみち、ゲームやデートなんて言ってる場合じゃないのさ」
三問目の手紙はアデットに取られてしまう。
アデット、ゲイナー、サラを乗せた三輪シルエットマシン
(二人乗りらしい。ゲイナーは後部にしがみついている)がドームの外へ向かって走る。
ゲイナー「手紙を返してくださいよ!」
アデット「敵を倒したらな」
サラ「あたしに見せてください」
■雪の中に隠してあるキングゲイナーのところでゲイナーは降ろされ、サラに地下のマグマのことを教えられる。
キングゲイナー発進。ゲインに状況を聞くゲイナー。
ゲイン「それからデートはどうなった?」
ゲイナー「答える必要がありますか!」
■ガンガランの地下鉄の坑道から、ユニットが沈んでいる穴の下へと向かうキングゲイナー
■蟻地獄の場所、しかもマグマ溜りのある場所に辿り着くキングゲイナー
カシマルがそれに気づく。
カシマル「ケジナン、エンゲ。あれは髪の毛のオーバーマンだろう?私が予定したダイヤを乱す者は潰しますよ!」
ケジナンとエンゲのアントリオンがキングゲイナーを攻撃。
■カシマル「潰しますけど…誰が戦えって言いましたか?」
エンゲ「ええっ!?」
カシマル「戦闘用のマシンではないのですから、適当に逃げ回っていればいいのですよ」
三機はオーバースキルを使い、キングゲイナーの目の前で壁の中に消えていく。
■そしてキングゲイナーの後方に現われるアントリオン。
カシマル「は〜い、出てきましたよ〜。戦わなければ負けることもありませんわよねえ」
カシマルのアントリオンはドリルユニットを放出。それはキングゲイナーを狙ったのではなく、地面に着弾する。
ゲイナー「これでマグマを刺激して、噴火させる!?」
カシマル「ヌハハハハッ、私のダイヤはこうなる予定なのよ。これが地上に噴出すれば、『ヤーパンの天井』は…警備隊のウスノロ! さっさとドリルユニットを放出して、マグマを活性化させさせなさせ〜」
エンゲ「させさせます! ケジナン隊長!」
ケジナン「させてもらってんだろう!」
キングゲイナーに迫るエンゲ機。
ゲイナー「それ以上、そうか、コールドガード!」
キングゲイナー、オーバースキル発動。氷のバリアを張り、吹き出すマグマの中に隠れる。
そして油断したエンゲのアントリオンの前に再び現われ、チェンソーで攻撃。
エンゲが驚いて身を引く時、眼帯も動く。
エンゲ「させさせられてしまった〜」
ゲイナー「自然に対して、迂闊にオーバースキルを使うんじゃない!」
■マグマを活性化させ、キングゲイナーのオーバースキルも見たので、カシマルはケジナン、エンゲをほうって撤退する。
■ゲイナーはマグマの迂回路を作るという。
ゲイン「俺たちはガンガランの南に逃げてる。わかってるな?」
ゲイナー「了解!」
ゲイン「それからな、生きてりゃデートなんて、
いくらでもできるんだってことを、覚えておけ!」
ゲイナー「ほっといてよ!」
キングゲイナー、再びオーバースキル発動。アントリオンのドリルユニットにパワーを与え、壁に投げて迂回路の穴を作る。その穴に、キングゲイナーがマグマを引っぱるように向かう。
■ガンガランのドームでは地下をキングゲイナーが移動すると同時に停電が起こる。
■ドームの外でマグマが吹き出す。その上にはキングゲイナーの姿が。
■その後、シベ鉄の列車内。
ケジナン「ええい、まだ出発しないんですか!」
カシマル「当然です。出発にはまだ48秒あります」
ケジナン「こんなときにまでダイヤにこだわるのか?」
カシマル「ダイヤはダイヤモンドのごとく、美しく硬く守らねばなりません」
ケジナン「作戦というダイヤは、予定通りにはいかなかったようだがな」
カシマル「いいえ、あれでダイヤ通りです」
ケジナン「また強がりを」
カシマル「火山の影響に見せかけて、私はガンガランの電気、水道などの施設を破壊しました」
ケジナン「なに!?」
エンゲ「本当ですか!?」
カシマル「その結果、ガンガランの市民は難民として
『ヤーパンの天井』を頼ることになります。と補給の問題。
他所者が入る『ヤーパンの天井』。どうなると思う?」
ケジナン・エンゲ「はあ…」
カシマル「すべては私のダイヤによって走るのですよ」
時間通り発車する列車。
■ヤーパンの天井。カシマルの言葉通り、ガンガランの難民たちが押し寄せる。
受け入れざるを得ない、足下を見られた、と五賢人のガッハ。
■ゲイナーの部屋。チャットでシンシアにあやまるゲイナー。
ゲイナー「また今度ということは…ありません…か…」
シンシア「残念でした。このゲームにはコンティニューはありません」
ゲイナー「そんな…踏んだり蹴ったりだ…もう」
シンシア「フフ…嘘よ、今度チャンスがあったら、そのときは必ずね」
ゲイナー「ホントに? よかったあ。ね、あの三問目はどんな問題だった? え? あそこにいたの?」
なぜかモップを振り回しながらしゃべるゲイナー。
それをベッドから見ているアデット。
アデット「やれやれ…(自分が奪った三問目の手紙を開いて)う〜ん…え、わかんないぞ」

ああ、演出がわたなべぢゅんいち氏だったんですね。ご冥福をお祈りします。

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