40代後半のアニメとの付き合い方

前回定点観測を書いたばかりだが、書きながら同時にこれからのアニメ視聴について漠然と考えていたので、アニメ話限定でプライベートな話は書くつもりはなかったのだが、関連はないわけではないので、あえて書こうと思う、自分のための覚え書きの意味もある。

  • 「日常生活とアニメ」という点では、若い人や同じ40代後半の人間にとってであっても、そんなに困らない人もいるだろうが、仕事をしてる人間には視聴時間の確保で多少苦労していると思う。

自分の場合はアニメの本数の多さはすでに割り切っているので、そんなに問題ない。仕事が忙しくなれば一日単位でのアニメ視聴の本数は減るだろうが、後回しにすればほぼ問題ない。リアルタイム視聴するアニメと、後回しにしたアニメはレンタル、ネット配信で遅れて視聴。ただし、老齢の親(母親)と同居しているので、親専用のTV+最近導入したBDレコーダーで、あまり容量を占領しても申し訳ないので、ネット配信で観られないものを録らしてもらっている。ずばり、「中二病でも恋したい!」のみだけである。ニコ生のTSなしの配信が時間的に観られないのである。

  • ただし「日常生活」の点で、老齢の母親はまだあちこち身体にガタが来ているものの、日常生活を普通に暮らせる程度の状態だから、しばらくは心配ではないが、過剰に神経質なところがあり、また耳も遠くなってきてるし、最近家にネズミらしきものが入り混んでいると、しつこく自分に訴えるのだが、自分にはまったく天井を走るような音は聞こえないので、まさか神経質ゆえの幻聴かとも気になるのだが、業者による検証がまだなので判断保留中。しかし、人によるが老化はじわじわとやってくるものだなあ、とこの歳になってリアルに実感する。
  • 上記の前提から予想出来ると思うが、これからの「アニメ定点観測」の課題で出来る範囲は限られてくる。ただし、まず、アニメ歴が長いので無理は承知の上だが、なるべく一般視聴者の立場に近い感想を書ける範囲で書く。これは以前のスタンスとは変わらない。とは言うものの、純粋にはその立場貫けない。何故なるべく一般視聴者の立場に近い感想を書くのかと言えば、貯まりすぎた経験値から穿った見方にしたくないからなのだが、感想の書き方については、アニメ評論家の藤津亮太氏の、

http://blog.livedoor.jp/personap21/archives/65685148.html

じゃあ「読書感想文」とは何を書くかというと、「読書体験を書く文章」なんです。そういう意味では、生活体験文と同じ種類の文章なんです。生活体験文は、自分がどんな行動をしたかを書いた上で感想(感慨)を書き添えますよね。それと同じで、読書感想文も、自分がどんなふうに本を読んでいるか、そこをまず書くことから始まるわけです。

いままでの経験値が拭いきれない以上、自分の場合はそのスタンス(一般視聴者の目線)に徹しきれないかもしれません。最近の作品ではなるべく前情報に触れないようにしてはいますが。

  • 何故そうなったのかというと、アニメ歴が長く、最初のヤマト、ファーストガンダムのブームに便乗した、アニメ誌が悪い(相当恩恵は受けたものの)。当時はアニメをいい歳になって観ることを大人に認めてもらいたくて、アジテーション的な読者を煽る文章だったり、批評かどうかは分からないけれど(プロのメインの記事は批評的な割合が多かった気がしますが)、読者欄でも真面目な考察文が多かったような。そんな影響は受けつつも、当時、元々は創作同人マンガ畑の人間だったので、文章にはしませんでしたし、真面目な考察はしませんでたし、気になる作品の研究及び盗める要素は盗む程度。
  • それでも、創作の人間でありつつアニメファンでもあったので、70年代〜90年代まではアニメの表現の進化がもっとも激しかった時期、同時期のアニメ誌の解説もあってか、アニメ表現の進化にこだわるようになりました(特に以前から何度も書いていますが、映画的なアニメ表現の進化にこだわるようになりました)。そのこだわりは今でも徹底的に染みついていて抜け出せません。だから、10年ほど前からネットで感想を書くようになって、70年代〜2000年代前半くらいまでの作品については、楽に書けましたが、その後煮詰まるようになります。2000年後半以後、映画的なアニメはいくつか作られましたが、出来は良いのにもかかわらず、どうも天井につっかえてる感じがしてもう限界なのかなあ(細田守さんがあらたな可能性を示してくれることを期待していますが)と、感じます。表現のリアリティにはまだこだわりますが、大昔は子供向けという建前の枠を使いながら、重い話をやったりして(映画的なアニメ表現にも重なります)、それは苦肉の策ではあったんですけれど、そのパターンが当たり前になってしまうと、リアリティの基準がいい加減になってきて混乱してる作品も少なからずありました。そういった作品についても突っ込んでいくつもりですが、また「虹色ほたる」など、リアリティの基準にこだわらず、いわゆる表現主義のアニメについてもこだわっていこうかな、と思っています。
  • まだ長くなりますけど、今度は視聴環境の氾濫問題ですね。この問題は以前から触れてはいますが、ネット配信が充実してきたことで地域格差はほぼ解消されたような気もしますが、ネットは不具合が多く、携帯端末で時間がない時に出先で配信のアニメ視聴をしようとしても、Wi-Fi端末の回線速度のせいなのか、エリアの問題なのか、さんざん苦労してとうとう諦めて家で観ることにしました。出先で視聴するならPSPに録画したのを落として観るのが一番なんでしょうね。
  • とまあ、いろいろ書いてきましたが、結局冒頭に書いた老齢の母親の今後の状態によっては将来的にどうなるのか分からんのです。

介護となれば、ブログ更新どころがアニメ視聴もままなならいでしょう。携帯端末は使えるかもしれませんが、アニメ視聴が無理なら意味がありません。

今はまだまだですが、自分の現在年齢からすると近い将来的そういうことがありうるのです。


※舌足らずだったところを補完して加筆しました。