アニメ定点観測

一足先に終わった夏アニメですが、最後まで良くできてましたね。序章段階で終わったみたいな感じはありましたが。いわゆる百合要素はそんなには濃くなかったような。トータルで言うと、ふみとあーちゃんよりは、杉本先輩の話だったような気がします。杉本先輩のドラマをきちんとやってくれたので余計そんな印象がしたからでしょう。

録画が溜まってますが、消化はしています。まだ現時点での放映済み話数までたどり着いてはいませんが、10話が面白かったかな。あの能登声のキャラ、発声が武器になる人、名前なんていいましたっけ(笑)。ああ、ハッコーでしたか、彼女と彼女に対して責任を感じていた男、サンタナ、でいいんですか? あの二人の別れのシーンは、声を出すことで相手を傷つけてしまうハッコーの能力を逆手に活かしたいい見せ場だったかと。あとは田中理恵のギャグすれすれの狂いっぷりの芝居ですか、あのキャラはリャンですね。なんとなくお決まりの芝居のような気がしたので、ギャグに見えてしまいそうなんですが、その後に、カナン用対策の装置を使って、カナンの能力設定をもちゃんと活かした展開になっていたので、お話のバランスとしては良かったですね。

当初結構ナメて観てたのが終盤で意外な展開に。災害物で、救助隊ではなく子供の姉弟が主役で、シリーズの冒頭で姉の方がなんか日常あるいは両親?に不満そうな描写があったので、これは普通に考えれば、彼女を大地震という非日常に放りこんで、彼女の成長物語になるんだろうと。そのためには弟か、あるいは地震後に出会い、二人の親代わりになる真理さん、そのどちらかが死ぬだろう、と。で、結局、弟の方が死んだことが明らかになったわけですが、死んだことが明らかになるまでの持ってき方が、なんだか真綿で首をしめるような感じで気持ち悪かったですね。表現がほとんどホラー的だし。それほど、姉の方はショックだった、ということなんでしょうけど、つまり、成長物語方向ではなくて、災害時の精神面での影響、PTSD云々、心のケアがどうだとか、そういう方向に持ってくんでしょうかね。

あと1話で終わりですけど、結局1クールの尺に収まりやすいような、マリンと妹のウリンの話でこぢんまりまとめるんだろう、という感じです。あまりに単純な光と闇の対立がどうとか、もそうですし。ラス前回で闇の正体の明かし方はまあまあ手馴れた上手さだな、とは思いましたが、それもあっさり流してますからね。最初から短くまとめる予定の作品だったんでしょう。設定的にはもっと話を広げられそうなので、続編は作りやすいと思いますけど。