「サマーウォーズ」の不満点を一つだけ挙げるとすれば
もう一般公開したので多少のネタバレはいいでしょう。ちなみにまだ試写会で一回見たっきりですが。
サマーウォーズ(試写会) - トボフアンカル・ミニ・メディア(T:M:M)
それは、あの大家族の当主のばあさんが、
映画「サマーウォーズ」公式サイト
品があるのはいいとして、威厳が足りないように思えたこと。
いや、描写としては威厳があるようには描いてる。でも印象としては弱い。邪推で言えば、作り手の憬れるばあさん像として描かれているので弱いのかもしれない。威厳が足りないので、あのひとがああなった時に、家族が団結する駆動力の作用の仕方も弱い。だから、なんか展開が進むほど「まんが映画」になっていくなー、とか思った。リアルな話ではないよね、「まんが映画」だよね、いや別にそれならそれでもいいんだけど。そもそも観てるこっちが恥ずかしくなるくらい、「大家族」賛美の話だし。
Twitterのタイムラインでの反応から勝手に引用してしまうけど、
サマーウォーズ、ぼくらのウォーゲームであることは承知してたけど、同時に思ってた以上にデジモンだった。Ozの世界は、ネットの映像化にあたって必要であることは理解するけど、SecondLife後にあれやるのはちょっとキツいところはあった。
http://twitter.com/ono_matope/status/3068289605
これは確かにそうで、今回、ネット上の描写(テクノロジーの先進性の描写)に関しては、「ぼくらのウォーゲーム」の時ほどのインパクトはない。あれからいろいろ進化はしたけれど、進化の系統が散漫すぎて、単純明快にその進化というか、先進性を映像で示すのが難しいのもわからんではない。
ギリギリ今風だなあ、と思ったのは、永井一郎声のじいさんがDSみたいなの使ってネットのアバター戦に参戦してた描写くらいですからね。夏希の携帯とかね、それくらいしか出来ない。
その代わりの「大家族」賛美なのかなあ、とも思う。それはあまりに無邪気すぎないか、と今ちょうど、「空気」と「世間」/鴻上尚史 (講談社現代新書)を読んだりしてるので、
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あまりに「世間」が欲しているものを提供しすぎてないか、とも思ったりする。その是非はまだよく分からない。
とかなんとか、年寄りがうーんと唸っているとですね、
「やーねー、カズマは女の子よ」「えー!?」という展開を予想してたら、そのままおわった。これでは、僕が男の子に萌えてたことになってしまうじゃないか…!
http://twitter.com/bono1978/status/3067155209
「カズマ」でTwitter検索。やっぱり女の子だと思って観てた人、結構居るんだな…
http://twitter.com/bono1978/status/3068184663
予想外のカズマ萌えの流れに驚くわけですよw