GA 芸術科アートデザインクラス 3話「オニごっこコラージュ」

キサラギの声が能登麻美子ではなく戸松遥だったことに今回わざわざ各話単位で感想書くまで気付かなかったくらい流して観てたという体たらくですが、面白かった。

空想のコラージュの話で、コラージュしてる描写とその結果出来上がった妄想との境界線がはっきりしないまま、スルスル進むのが良かった。つい「演出」に過剰にこだわって観ていると、ここはもう少しメタ(笑)的に手を入れた方がいいんじゃないかと思ってしまうが、そうするとたぶんタイトな印象になってしまって、ゆるさがなくなってしまうのでこれでいいと思う。

この空想のコラージュの前に、色オニごっこの話があるわけだけど、その続きをやるのかと思ったら唐突に3年の美術部の先輩達の話になる。廃部になりそうなので部員を確保しようとして、キサラギたちと接触しかけるが結局接触しない。はっきり言って、今回、美術部の話を入れる意味がない。しかし、原作ではどうか知らないが、結局接点がなかった、という「意味のなさ」という意味では美術部の話を入れる「意味」はある(笑)。

で、最後にまた色オニごっこの話になって、足の遅いキサラギが子供の頃いつもオニをやらされて、それがトラウマになってるみたいなので、キサラギに憑いたオニの玉(トラウマも含めたと解釈)みたいなのをキョージュがあっさり取り出して土に埋めて処分して、めでたしめでたし、と。ここは上手いなーと思った。そのあっさり加減というか、深い意味付けさせないところが。


GAは話がイマイチとか、脈絡が無いとかいろいろ言われてるようだけど、今回に限って言えば「コラージュ」とタイトルにあるように、色オニごっこの話も、それこそ空想のコラージュの話も、美術部の話も、たいして意味なく「コラージュ」した構成と考えれば面白かった。