夏アニメ定点観測

まだ公式に発表されてないが、セブンアンドワイで7/15発売とあった小説版の「電脳コイル」9巻が8/27に延び(とはいっても、未だ公式に発表されていないので確定とはいえないのだが)、がっつり感想を書こうと待ち構えていた気力もしぼんでしまったので、観た範囲内での、夏新番アニメの印象をちょろっと書いてお茶を濁そうと思う。
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以下、順不同で思いつくままに。

ゲームの「428」は知らないし、「ストレンヂア」の安藤真裕監督作と言われても、「ストレンヂア」も未見なのでなんとも言えないが、奈須きのこに関しては、「空の境界」が原作は割りと面白く読めたがアニメ版がいまひとつで途中で視聴をやめてしまったので、その比較でいうならアニメとしてはこちらの方がまだ観られる。アクション演出は良くできてるので眺めているだけでもいい。話に関しては特に立ち入って何か感想書くタイプの作品でもないなあ、と思った。

高松信司監督らしい、手堅いラブコメといった印象。まだ1話しか観てないしね。分からない。

とりあえず1話は試食したよ、程度。

かなり前に、たぶん西尾維新が出始めたころに一作読んでみたのだが、最後まで読みきれず挫折したまま今に至るので西尾維新的にどうかは分からないが、新房昭之的には、昔の新房作品、「ソウルテイカー」とか「コゼットの肖像」やらみたいな雰囲気は読み取れた。

ラジオの「さよなら絶望放送」の方はほぼ毎回聴いているが、1話を観たところ、やってることがラジオとたいして変わらないような気がして、これならラジオだけで充分だと思った(笑)。

観る方は別にリアリティを求めたりはしていないんだが、リアリティをあえて棚に上げておくために挿入されたかのようなギャグが空回りというか、かみ合ってない感じ。

原作未見。未見でありながらも、いかにも萌え4コマ的なユルい雰囲気が出てるのがよく分かる。きらら系の他のアニメ化作品の中で、アニメとして成功してるかどうかはともかく、一番そのまま4コマの雰囲気が出てる感じはする。

確か原作はちらっとしか読んでないはずだが、3話まで観て、一見、透明感のありそうなビジュアルの裏で展開されるねちっこいキャラの関係性描写がきっちり維持されていて、それがじわじわ来る。元々志村貴子好きなわけでもないのだが、強いて言えば、夏アニメの中で一番好きな作品かもしれない。

作画タッチとその芝居のつけ方は比較的好みではあるものの、全体の印象でいえば、最近の実写邦画(ドラマでもいいが)のパニックものと同じ水準。

「髭のおじちゃん」こと、監督の池端隆史が「ぽてまよ」に続いて全話コンテ担当をまたやるのかどうかが気になる作品。