「苺ましまろ encore」

ちょっと迷ったんですが、今書いとかないと「話題」としての鮮度が落ちそうな気がしたので連投になりますが書きます。
そもそもTVアニメ版の時から、出来のいい回が少なく(個人的に成功していると思うのは1話、2話、6話の三本のみ。厳しく見るとですが)、アニメにするのが難しい原作だとは思ってました。TV版に続く、OVAの第1期はキャッチコピーであるところの「かわいいは正義」をベタに拡大解釈したところがあって、キャラデザの過剰装飾ばかりが気になって、どんな話だったか、あまりよく覚えていません(笑)。商品の付加価値としては分かりますが、「ましまろ」はそれだけではないだろうと。んで、その反省があったかどうか知りませんが二度目のOVAの本作はシンプルなキャラデザに戻っていました。それでもTV版とは違うんですけどね。「encore」1巻は、第1期のOVAもおぼろげながらそうだったような記憶があるんですが、TV版で受けたネタ(笹塚とその担任教師、おじいさん等)に頼って視聴者に媚びた姿勢全開で、思わず観終わった後DVDを窓から放り投げたりしたくなりました(笑)。
「encore」1巻と2巻の間に久々に刊行された原作の6巻の、これまたキャラのかわいさを通り超してギャグマンガ(と言って妥当かどうか分かりませんが)としてより先鋭化された仕上がりに唸らされただけに、OVAの方にはあまり関心が薄れてたんですが、そんな気分で観た「encore」2巻、やっぱり微妙なところはありますが、原作をアニメにする際の、TV版以来の「解釈の仕方」で作られたアニメ版の雰囲気が復活、ですかねえ、基本に戻った、ですかねえ、いい意味で改めて認識させられたっていうんですかね、観ていて安堵する出来ではありました。アニメ版の「苺ましまろ」の「終わり」としてはTV版よりも納得がいきました。定番な言い方をすれば、「いい最終回だった」と、そう思います。

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