24話「記憶のいたずら」

依衣子にとっては、傷ついたクインシィグランはパートナーであり大事な存在だった。だから放って置けなかったのも無理はない。 それはヒメブレンを奪っても、家に連れて行って欲しいとブレンにやさしく頼むところからもわかる。しかし、依衣子が帰りたがっていた「家」とはオルファンのことだったのだが、ヒメブレンが彼女を連れてきたのは実家だった。
一方、クインシィグランもクインシィを求めてオルファンを飛び出す。
依衣子の実家の湖でヒメブレンとクインシィグランが鉢合わせする。依衣子はそのままリバイバルの光に巻き込まれる。その光の中で、依衣子は祖母から親子三代に渡る記憶の追体験をする。そして自分はただ家族を守りたかっただけだ、ということを思い出す。そしてそれが裏切られ続けてきたこと。このことは依衣子の性格を変えてはいない。クインシィとなった今でも変わってはいない。出来の悪い両親はともかく、勇にもやさしい面を見せることもあるからだ。
しかし姿勢は同じながらも、守るべき対象が変わった。オルファンを守るという姿勢に変わったのだ。そしてジョナサンにそそのかされるように、クインシィを名乗った。
依衣子はクインシィグランに飛び移り、クインシィグランは再リバイバルで赤いバロンズゥとなる。
依衣子は過去を吹っ切ったように見えるが、さて。