23話「スイート・メモリーズ」

ある程度先に書いてしまった部分もあるので、みなまでは言わないが、強いて言うと三つ。
オルファンに入った比瑪が、ゲイブリッジがガバナーだったことを知って怒り、それに対してゲイブリッジが彼なりの理想を語るが、後のバロンのクーデターの前ではただの小物に過ぎない。何故か。もう当然の話ではあるが、この作品では理屈より、シンプルな「情念」(ひたすらジョナサンのことを思う情念)の方が強いからだ。
もう一つは後半のヒギンズとシラーの不幸の自慢大会(笑)。これは初見時はっきりいって見てて爆笑ものでした。
まあ、今見返すとキャラの心情をわかった上でなのでそんなに爆笑、というほどでもないのですけどね。
三番目はオルファンが比瑪に見せた太古の記憶。もう一人のオルファンに捨てられた(?)記憶。だからこそ、オルファンは、オルファンに触れたヒメブレンにチャクラ光を発生させ、それに影響された人間たちの過去の記憶を見たかったのかもしれない。自分が共感できる寂しさの記憶を。
もうここでオルファンと人類の関係に限って言えば、オチは見えるのだが、まだ語らないでおこう。