19話「動く山脈」

ナッキィと比瑪のブレンが勇とネリーブレンと接触。いきなりラストあたりのシーンになるが、勇がネリーと出会ったことで、これまでのキスギス感が取れ、素直に気持ちを言えるようになった。比瑪は勇が言うネリーに一瞬嫉妬らしきものを抱いているようだが、関心したのが、ネリーの形見の指輪を埋葬してけりをつけようとする時、ちょっとばかし、ネリーブレンがそれをとどめるものの、
勇は「ここにいる宇都宮比瑪っていい子なんだぞ。こういうことをちゃんとわかってくれてるんだ」とネリーブレンを諭し、同時に比瑪にも語りかけた言葉でもあった。
そして、比瑪は勇とネリーとの関係、勇がネリーに対してどんな心情を抱いているかはわからない。彼女はナレーションで、「自分は見たものしかわからないと言ってる」くらいなので、勇のこの言い方と行動があったおかげで、勇もネリーも受け入れようとしたのだろう。
ナッキィも二人に感化されたか、アンチボディの墓場で、初めて彼本来のやさしさを見せる。

一方、ノヴィス・ノアもオルファンもアメリカの指揮下に入ることとなる。それはおそらく、リクレイマーから統括者と呼ばれたガバナーそしてその正体であることのゲイブリッジの行ったことなのだろう。ゲイブリッジにもそれなりの信念はあるのだろうが、これにまた別の信念を持つバロンが相対し、これから無様な大人の争いが始まるのである。