17話「カーテンの向こうで」

後半の展開に向けて、前々回でまずジョナサンを飛ばし、前回では勇を飛ばし、それぞれ二人の心境の変化を描くためにオルファン、ノヴィス・ノアから切り離す。
バイタル・ネットの結界のなかで、勇はネリーという少女と彼女のブレン、ネリーブレンに出会い、ジョナサンはすでに仮面の男の(ふりをした)バロンと出会っていて、バロンからグランチャー、バロンズゥを与えられている。そしてこの4人が即、一堂に会す。勇と比瑪、勇とクインシィの関係からネリーがどういう位置づけになるのかだいたい分かるのだがそれは次回で。
一方、バロンの正体はジョナサンの母親アノーアなのだが、ノヴィス・ノアの艦長であった時以上に「男」としての仮面をかぶり続け、「母親」ではなく「父親」としてジョナサンに接し、バロンの正体を知らないジョナサンは、バロンズゥという強力な力を託されたことでバロンに対しては素直になる。そんな息子の態度を見るバロン(アノーア)はさぞ嬉しかろう。お互い甘えているのである。
その甘えは増長を生む。それを制止するのがネリーである。