16話「招かれざる客」

前回でオルファンと地球上の生物との共生の可能性がありうると示され、新キャラ、ナッキィの連れてきたグランチャーとの共生も可能かもしれないということが示されるとなれば、もはや「戦争」をやっている状況ではない。ここで初めて今までの富野アニメで「託児所戦艦」と揶揄されてきたパターンが、アイリーンの提案によってはっきりと前向きにノヴィス・ノアの「孤児院化」という形で肯定される。しかも序盤から前回あたりまでの勇の鏡のような存在として現れたナッキィの苛立ちがますますそのことを補強している。
一方、誰からの承認も受けられないと思い込んで窮地に立たされるクインシィが、そのはき捨てるようなセリフとは裏腹に、弟の懐に飛び込んでいくのがまた泣ける。