ゼーガペイン観終わって思うこと

mixiのコメントからの転載です(ちょっと加筆してます)

結論から言うと苦痛でした。
ビジュアルは完全にダメだし、中盤までは話だけは面白いかな、とは思ってたんですが、敵の正体が判明した時にははっきり言って拍子抜けしましたよ。結局思わせぶりに「泣かせ」引っ張りの連続をやったあげく、オチがこれかい、という。

話はつじつまは合ってるんです。破綻はないんです。ただそれだけにこじんまりと閉じちゃってて、新しいテーマ性は手に入れてない。むしろ今更「虚構と現実」なんて古い。キャラの心情もセリフでほとんど説明してるし。泣かせテクは上手いけど所詮設定マニアの自己満足ですね。

あとはデザインの問題。キャラ、メカ両方とも洗練の仕方が不十分。初期〜中期段階のラフデザインをそのまま出しちゃってる。

別にあからさまにキャッチーなデザインにする必要はないんです。富野だと話や台詞以外にデザイン面でそのときどきの時代のテーマを象徴させるでしょ(不遇な時期もあったけど)。

特に「メガゾーン23」が大好きな廣田さんが何故「ゼーガ」をあれだけ押すのかよくわかりました(笑)。

余談ですが、量子論を扱ったアニメだと「ノエイン」もあるんですが、あれは話もビジュアルも優れてるにかかわらず、もはやほとんどなかったことにされてる。今のアニメって祭りになるのが必要なんだろうなあとは思うものの、祭りがさめたらすぐ忘れされる可能性もあるんで、アニメは難しい段階に入ったなと思います。

ついでに別の例を出すと、アイドル声優のイベントでファンがいわゆるオタ芸で踊ったりするでしょ。当の声優自体はあんまり見てないらしいんですよ。つまり自分が熱狂できればそれでいいわけ。だから、祭りになるんなら、こんどのエヴァ新作でも、ハルヒでも、らきすたでも、きっかけはなんでもいいような気がするんですよ。

あ、何か今自分上手いこといったー(笑)。

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廣田さんが「ゼ―ガ」の特集をカラ―見開きでねじ込んでる!(ように見えます)(笑)。