「極黒のブリュンヒルデ」を電子書籍で読む
極黒のブリュンヒルデ:アニメ化決定 「エルフェンリート」作者のダークファンタジー - MANTANWEB(まんたんウェブ)
こういうニュースでもなければ、引っかからなかったくらい最近のマンガについてすっかり疎くなってしまったのですが、「エルフェンリート」繋がりということでとりあえずAmazonで1巻のKindle版を購入、読んでみたところ、萌えとエロとグロとラブコメとシリアスとギャグが混然一体となった作風が面白く、2巻以降も読んでいます(今3巻の途中です)。最新刊の6巻も近々発売とのことで、そこまでは読むつもりでいます。
もともと神戸守監督作品としてアニメ版の「エルフェンリート」にこだわっていたわけで、アニメの方も「萌え」と「グロ」の融合が云々とよく言われたりしていましたが、原作の方や作者の岡本倫氏についてはあまり詳しいわけではありません。原作の「エルフェンリート」と、次作の「ノノノノ」全巻を読まなければ語れない部分もあるのですが、過去に「エルフェンリート」1、2巻だけを読んだ時の印象からすれば、だいぶ作風が成熟している感じがありました。基本お話はシリアスなのに描写がギャグに見える部分も、単に描き手の未熟さから来る物ではなく、意図的にやっている感じがします。個人的にはお話の行き先よりかは、グロ描写も含めて「不条理コメディ」に見えてしまうテイストが結構気に入っています。
電子書籍、Kindle版で購入したのは、気になってリアル書店や古書店、マンガ喫茶に行く、または普通に紙の本を注文するより、iPhone、iPad等のデバイスがあり、Kindleアプリもあるという、ようやく閲覧環境がそこそこ充実してきた状況で、即試し読みが出来る取っつきやすさがあったからで、Kindle版がなければ作品に手を伸ばしたかどうかは怪しいです。作品に触れるきっかけとして、Kindle版(他の電子書籍版でもいいですが)があるかないかの差は大きいだろうと思います。ただし、それも日頃スマートフォンやタブレットをよく使っているか否かで差が出てくるので、一概に一般論で言える話でもないだろうとも思います。
しかも電子書籍版で書籍を読むことを前提にしたとしても、小説等の活字のみならばスマートフォンくらいの画面サイズでも充分ですが、マンガはスマートフォンサイズではきついです。せめてiPadくらいの画面サイズでなければとても読めたものではありません。また画像かテキストの違いなく長時間見続けるのは目に悪いです。個人的には、年のせいからくるものと仕事のせいもあってか慢性的に眼精疲労気味なので余計疲れます。結局、紙の本が理想だよね、ということになるのですが、後々の処分を考えると非常に面倒くさく、あまり物を増やしたくない気持ちもあって、電子書籍も一長一短だなあ、と、読みながら感じていたのでした。
極黒のブリュンヒルデ 1 (ヤングジャンプコミックス) | |
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