10話「プレートの誘惑」

前回の感想でほとんど語ってしまった感があるので、あまり付け加えることはないが、ジョナサンの言葉に傷つき、勇に諭されてもなお、息子を愛していると言い張りながらも「親」が出来なかったことを認めたくないアノーア。さらにそう言いながらも、「艦長」としての名誉挽回を、と行動してしまう彼女は、もうノヴィス・ノアにいても、ただ崩壊するだけだった。だからこそ(「ブレン」という物語が「救済」の物語である以上)、謎のプレートがアノーアを迎えに来、彼女も喜んでプレートへ飛び込んでいくのは必然なのである。