4話「故郷の炎」

いきなり最初からキャラ立ちまくりのケイディは、「ブレン」までの富野アニメ、という括りで言うなら実に富野アニメらしい死亡フラグ（死んではいませんが）を立たせてくれて古参のファンとしては実に観易い（笑）。
この回は冒頭の「豚汁」という言葉が昔も今観ても印象に残るのですが、加えて1話から強調されてる「トマト」といい、「畑」とか、カナンが涙する「着物」とか、意味を持たせすぎでぎこちない描写はいかに監督が作画で見せることを期待してないか、という証明になっていて微笑ましいです。カナンの股開きバイク（笑）なんかそうですし、実家に戻った勇の行動も理にかなっていて、描写が丁寧であるにもかかわらずおかしみがあるのは、あまりよろしくない作画をコンテで無理にカバーするからこそ出る味で、いわゆる富野アニメ特有の「ゴツゴツ感」ですが、それがぎこちないとはいえ、「笑い」に行ったり、時には「リリカル」（！）にさえ行ったりするところが「ブレンパワード」特有の魅力だったりします。