2話「運命の再会」

久々の観直しなので、やっぱり新鮮です。多分ほとんど初見の人と近い立場で感想書けそうな気もします。
村田秋乃はこの段階ではかなり下手なんですが(笑)、元気があって逆に気持ちがいい。個人的には、村田秋乃はソシエよりは宇都宮比瑪だし、青羽剛はグエンよりはジョナサンでしょう。まあ、ジョナサンについて語るにはちょっと早いですね。クインシィの渡辺久美子は「Vガン」で背負わされたものがあるので他のキャラとは位相が違います。一方でカナンの朴ろ美が活かしきれてないように見えますが、この後の「∀」のロラン役で圧倒的なキャライメージを残すことになりますから、その解釈もまた違います。つまり、「ブレンパワード」は、「Vガンダム」と「∀ガンダム」の橋渡しをするような作品なので、中間地点にいる白鳥哲村田秋乃が余計に引き立つように見えるんですね。

1話の後半で富野アニメとしては珍しく「1年後」というテロップが出ます。1話だけなら「1年後」にしなくてもいいような気がしますが、2話になると、ノヴィス・ノアの態勢もある程度整っており、いきなり比瑪がノヴィス・ノアのクルーになってますし、リクレイマー側も含めてほぼメインキャラが出揃うという、時間の圧縮がされてますので、「1年後」というテロップは視聴者に対する最低限の「説明」でしょう。勇の、その1年の間の気持ちの変化は、1年後の彼の行動で示せばそのままそれが「説明」になりますし。

そういう端折り方をしておきながら、説明的なセリフも多く、この2話は構成としては結構アンバランスです。ですが、ラストで勇が自分のブレン(という「荒馬」)を何とか手なずけて、着地させるところは、映像として「完成した」2話の「着地点」ともシンクロしていていわば「ライブ性」があり、理屈としては色々難があるにもかかわらず、印象としては何故か納得出来てしまうので不思議です(笑)。