ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序

まあ、絵がいいとか迫力が出たとか、は個人的にはどうでもいいんですが、気になったことがひとつだけ。
今回の映画で、ミサトやリツコやゲンドウから初号機に乗れと強要されて、シンジは嫌だと拒否するんだけど、あきまんも過去に言ってたけど、たしかにこれは理不尽な話でね、ここでシンジは逃げてもいいわけだ。でもどこにいたってシンジはもんもんとしてるらしいので、ここに来れば何かあるんじゃないかとまで言ってるし、父親に対するMっけもあるようなないような(笑)。それは依存症だから逃げ切れないんだろうなあ、と。自分を罵倒してくれることで自分の存在を確かめるっていう、ロボットアニメの主人公としてはこの上なくやっかいな少年。

脱線したんで元に戻すと、使徒の攻撃でジオフロント内に振動が走り、TVでは天井からある資材がシンジにめがけて落ちてきて、いきなり動くはずのなかった初号機がシンジを庇う、というシーンがあるんだけども(だからこそ、TVではミサトがシンジと初号機の関係性を直感で知り、「いける」と判断したわけ)今回はそこがないのよ。ただ、満身創痍の綾波の姿をみただけで、「やります、ぼくが乗ります」と決意するわけ。

ここの変更はかなり重要だと思うんだけど、これはスタッフはあまり深く考えていないのか、それとものちのちの伏線のためにきちっと計算してるのかどっちなんでしょうね。

シンジが主体的に初号機に乗る、という展開に繋がるんでしょうかね。

参考:charlieの「新・エヴァ論〜ゼロ年代のシンジ君」
http://www.tbsradio.jp/life/2007/09/charlie_1.html