第7話 『鉄道王キッズ・ムント』(2002/10/19放送)

脚本/浅川美也
コンテ/森邦宏
演出/森邦宏
作監/鷲田敏弥

■恒例ゲイナー・サンガの前回のあらすじ+ひとことコメント。
「その人物(アスハム)とゲインは、昔ややっこしいことが
あったらしいけど、そんなことを口にするほど、僕は軽薄じゃない。
けど、ゲインって人、あれはかなり問題だな」
■シベ鉄の操車場らしき場所。線路磨きをさせられている人々から、
ゲインとサラは、シベ鉄の総裁キッズ・ムントがやってくることを知る。
キングゲイナー単体で倒れたユニットを持ち上げようとするが、
いかんともしがたい。ゲイナーがふと漏らした言葉で、
いっしょに作業中だったベローはゲインに子供がいることを知ってしまう。
■シベ鉄総裁キッズ・ムントの列車、チェルノボーグ。
その車内でキッズ・ムントとセント・レーガンのアスハム・ブーン、ザッキ・ブロンコの会食。
かたわらにはシベ鉄警備隊のケジナンとエンゲもいる。
走行の邪魔になる毛長象の群れをチェルノボーグは砲撃しながら進む。
アスハム「動物は愛でるもの。そういう感覚を、田舎の方はお持ちでないのか」
キッズ「う〜ん、言うじゃないか。だがな、我が列車の走行は誰にも止めさせん」
キッズ「列車というものはな、走ってこそ列車だ。止まるのは駅と車庫だけだ」
そのかれらの前に余興として本物のミイヤが現れて、踊る。
■ゲインの発案で倒れたユニットをシベ鉄の列車で引っぱって起こそう、ということになる。
これにゲイナーの発案で、ブラックメイルのコートをキングゲイナーに着せて消え、
シベ鉄の列車に近づき、ワイヤーを取り付けることになる。
ゲイナーの頭をなでなでするゲイン。
ゲイナー「やめてくださいよ」
ゲイン「誉めてやろうってのに」
ワイヤーはゲインのガチコが遠くから投げることになる。
ベロー「できるわけないだろう」
サラ「できるわよ。ゲインとゲイナーよ?」
ゲイナー「別に…」
ゲイン「兄弟じゃあない」
■キッズ・ムントとアスハム・ブーンを相手にミイヤのマネージャー、
ルブル・ウォン・ダラが「ミイヤのサイン入りハンカチ」を売りつけようとしている。
キングゲイナーにブラックメイルのコートを着せてみるゲイナーたち。
なんとかやりくりして全身が消えることに成功する。
■ミイヤの控え室。セント・レーガンの嫌味を言うルブル。
ミイヤは衣装のままスパゲティを食べてる。踊っているときの印象と違い、
かなり天然系のアイドルっぽい感じ。
■キッズ「ヤーパンの天井を止めたのは感謝しとるよ。
だから、後始末ぐらいは警備隊にやらせんとな。君が欲しいのは、
黒いサザンクロスだろう? 安心しなさい。ちゃんと捕らえて渡してやるから」
アスハム「都会人の流儀として、この手で捕まえたいのだ」
キッズ「いや、ここはシベリアだ。シベリア流のやり方がある!」
アスハム「シベリアが世界の中心ではない!」
■ワイヤーを準備するガウリ隊。キングゲイナーは消えてチェルノボーグに向かう。
■チェルノボーグの屋根に乗ったキングゲイナーはガチコの投げたワイヤーを車体に突き刺していく。
■アスハム「いやに騒がしいな」
ザッキ「シベ鉄ですからね」
■ミイヤ「ね、揺れません?」
ルブル「シベ鉄はこうなのよ」
■チェルノボーグに引っぱられ始めるユニット。
アイキャッチ
■キッズ「な〜ぜ列車を止めたのだ!」
運転手「クジラ用の銛を打ち込まれて、ワイヤーで
ヤーパンの天井を引っぱらされてるようなんです!」
キッズ「ヌウウ、そんなものはぶっちぎればよい!」
キッズ「列車というものはダイヤどおりに走らせるものだ。時間を正確に守るものだ!」
キングゲイナーは消えながら列車の銛を外そうとするドゴッゾをなぎ払う。
ゲインのガチコが遠方から砲撃。援護する。
サラ以下数機のパンサーもキングゲイナーの援護に向かう。
■それに対し、ケジナンとエンゲがドゴッゾで迎え撃とうとする。
ケジナン「俺たち第一線の実力を見せつけるチャンスだぜ!」
エンゲ「ケジナン隊の誕生ってわけだ!」
■アスハム「この戦闘でキッズが痛手を受ければ、
今後私がシベリアに残っても、文句は言えまい?」
というわけで、アスハムとザッキは助け舟は出さない。
■キッズ「『エクソダス』をされたら、我がシベリア鉄道の客が少なくなるのだぞ、
それでは商売にならん。貴様らに給料も払えなくなる。そういうことを考えて対処せい!」
■列車に取り付いたサラはゲイナーにユニットの守りに付くよう促す。
ゲイン「安心しな、俺もいる! お前は1号ユニットを起こすのを手伝ってやれ!」
ゲイナー「僕に指図するな!」
サラ「あたしたちなら、平気よ。ゲインだってついていてくれるんだから」
ゲイナー「それが危険なんでしょ! 女の子って、そういうところが無神経なんだから!」
■ミイヤは車中でのんきに葡萄らしきものを食べている。
ルブル「ね、ね、ミイヤ、この列車、大丈夫だと思う?」
ミイヤ「じゃ、降りよっか」
■キッズ・ムントはぶちキレて(こんなキャラばっかだこのアニメ)チェルノボーグを暴走させ、
ケジナンとエンゲは振動で列車の外へ振り落とされる。
■ワイヤーの一部が切れるがキングゲイナーも引っぱるのを手伝う。
■1号ユニットが起き上がってゆく。
フォトンマットの熱で雪が溶かされ、キングゲイナーの体が沈んでいく。
■キッズ・ムントの暴走は止まらない。立ち上がったユニットを反対側に倒そうとする。
しかし、パンサー隊が列車のワイヤーを外し、それを防ぐ。
キングゲイナーはブラックメイルのコートを使ったせいで
マッスル・エンジンがオーバーヒートし、自力では這い上がれないので釣り上げてもらう。
■夕暮れ。列車から抜け出し、「ヤーパンの天井」へ向かうミイヤとルブル。
そして反対にケジナンとエンゲはヘロヘロになってシベ鉄の操車場に辿り着く。
■操車場にはシベ鉄の軍用列車、スヴァロギッチが停車している。
その車両からジャボリが顔を出し、
「わたしたち、セント・レーガンに接収されることに決まったんですよ〜」
ケジナンとエンゲは呆気に取られながらも、動き出したスヴァロギッチのあとを追う。
アスハムはキッズ・ムントからシベ鉄警備隊を受け取ることで、
キッズが「ヤーパンの天井」のユニットを起こす手伝いを(結果的に)してしまったことを
不問に伏すことにする。
スヴァロギッチを見送りながら、
キッズ「ドーベックはどうなっている? ドゴッゾな、あれはもう使えんな〜」
「ドーベック」とは新型のシルエット・エンジン。
■バッハクロンに戻ったゲイナーはベローがサラに誉められているところに出くわす。
ゲイン「お前も誉めてもらってこいよ。僕が一番頑張ったんだってさ」
ゲイナー「そういうんじゃありません!」
サラ「ゲインさんも本当に御苦労さま」
ゲイン「こりゃ俺の仕事だからな」
サラ「でもありがと」
ゲイン「男殺しになるのかな、あれ」
■ユニットの街中ではミイヤが踊っている。
「ミイヤが来てるぞ!」
「本当かい?」