第二次惑星開発委員会 今日のクロスレビュー : グエムル-漢江の怪物-

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的確な評だ。

韓国には、今でこそ韓流スターがどうのこうのと騒いでいるが、それ以前は市井の弱者を通して国や権力者を批判するというような気骨のある映画が多くあり、この作品もその流れを汲むものだといえる。実際、娘が少年に「もうすぐお姉ちゃんが警察や軍隊やお医者さんを呼んでここに戻ってくるからね」というセリフには泣けた。本来はこのように弱い者の頼りにされるべき存在が、この映画の中ではことごとく裏切って描かれていたからである。

表層は笑いが6割というのは確かだが、それは皮肉としての笑いであり、このシーンは俺も泣けた。

キネ旬9月下旬号の監督インタビューでも、これは血縁家族主義賛美ではなく、最も弱い立場の人々が、ちょっと変わったネットワークの中で自分よりも弱いものを助けるということが、この作品の本当の主題である、と言っている。