明日のナージャ 29話
ホセの結末は相当反発を買いそうだけど、カルメンと婚約を解消してペンダントを埋めることで自らの「影」を弔い、「光」の中に生きていこうとする。そのことが「死」を呼び寄せた。だけどそれはホセにとっては幸福だったんでしょうな。それは永遠に「明日」の来ない「光」の中で完結するということだから。でも女は違うんだよね。カルメンは男の手前、夢に生きる、みたいなこと言ったけど、のうのうと現実で生き抜くと思う。


■追記

「子供が観たいアニメ」、「子供に観せたいアニメ」という言い方の発端となった、『ボンバーマンジェッターズ』サントラの、前川淳氏(シリーズ構成、脚本)のライナーの一部を参考として書き出しておきます。

「子供向けとは思えない」って言われるけど、むしろ「子供番組だからこそ」真剣に取り組んだって感じ。人の生死を真っ向から描いたら「子供向け」じゃないってことはないはず。そりゃ無闇に子供を不安にさせちゃいけないけど、でも俺たちが子供の頃はそんなアニメばっかりだったように思う。実はジェッターズは正にその「俺たちが昔見たアニメをやろう」ってコンセプトで立ち上げた作品。「ジェッターズ」って響きもだけど、30〜40代の人が感じるちょっとレトロなテイストはそのせい(スタッフ、結構歳喰ってます・笑)。でもそれは単なる懐古主義からではなく、不変的な面白さは昔も今も変わらないってことと、「今の子供が観たいアニメはこうだ」って、変に判った気になるのだけはやめようと思ったから。だってそんなの子供にしか判んないと思うんだよね。意図したのは「子供が観たいアニメ」ではなく「子供に観せたいアニメ」。そういう意味でボンバーマンジェッターズはすごく「子供向け」を意識した「子供番組」なんです。