「ゲーム的リアリズム」文脈から見た細田「時かけ」

動ポ2読了。なるほどね。「ハルヒ」も「時かけ」も同じ文脈の上にあるわけだ。納得納得。ありゃあ受けるわけだ。そして年寄りの俺がどちらも思い入れ出来なかった理由がよくわかった(若者には「可能性の選択肢」が多い、あるいは「可能性」しかないことと、ゲーム的に言えば、分岐点、もうすでに「可能性の選択肢」があまり残されていない年寄りの「差」ということになるんだけど)。それは作品を否定してるんじゃないよ。客観的には今の時代の「青春映画」として実に優れているのがようやく理解できた。あくまで、「今」という困難な時代を生きる若者のための「映画」。
気になる人は、動ポ2と、以下の論考を合わせて読むこと。
http://www.hirokiazuma.com/archives/000239.html

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やっぱり感想はその対象となる作品の性格によって、リアルタイムで書くのと、ある程度時間が経ってから書くのと、分けた方がいいね。