「ゲーム的リアリズム」文脈から見た細田「時かけ」
動ポ2読了。なるほどね。「ハルヒ」も「時かけ」も同じ文脈の上にあるわけだ。納得納得。ありゃあ受けるわけだ。そして年寄りの俺がどちらも思い入れ出来なかった理由がよくわかった(若者には「可能性の選択肢」が多い、あるいは「可能性」しかないことと、ゲーム的に言えば、分岐点、もうすでに「可能性の選択肢」があまり残されていない年寄りの「差」ということになるんだけど)。それは作品を否定してるんじゃないよ。客観的には今の時代の「青春映画」として実に優れているのがようやく理解できた。あくまで、「今」という困難な時代を生きる若者のための「映画」。
気になる人は、動ポ2と、以下の論考を合わせて読むこと。
http://www.hirokiazuma.com/archives/000239.html
ゲーム的リアリズムの誕生~動物化するポストモダン2 | |
東 浩紀 講談社 2007-03-16 売り上げランキング : 395 おすすめ平均 ポストモダンにおいて物語を選ぶということ Amazonで詳しく見る by G-Tools |
時をかける少女 限定版 | |
筒井康隆 細田守 仲里依紗 角川エンタテインメント 2007-04-20 売り上げランキング : 11 おすすめ平均 映画館で七回見たが 切ない程の情景 映画館が思い出の場所になる Amazonで詳しく見る by G-Tools |
コンテンツの思想―マンガ・アニメ・ライトノベル 東 浩紀 青土社 2007-03 売り上げランキング : 1203 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
やっぱり感想はその対象となる作品の性格によって、リアルタイムで書くのと、ある程度時間が経ってから書くのと、分けた方がいいね。