エルフェンリート 3話「胸裡」(公式)

エルフェンリート 2nd Note [DVD]

「萌え」と「残酷さ」のバランス

萌えアニメ風なパターンと残酷さの奇妙なバランスの取り方が面白い。コンテ演出は神戸作品にはお馴染みの佐士原武之で、佐士原さんらしく、キャラの感情表現がマイルドに描かれている。特に、2話では淡白だった、ユカのほのかな嫉妬など。にゅうを牽制(?)するためか、コウタの楓荘にいっしょに住むと言い出したユカや、コウタの忘れた傘を返しにきたマユなど、主人公のもとに女の子がいっぱい集まる、という萌えアニメのパターンを取ってはいるが、淡々としているし、集まる理由はきちんとしているので全然そんな雰囲気はない。というか、やはり非常に違和感を感じる。にゅうが、ユカがコウタに返すために持ってきたオルゴールの音色を聞いてルーシーに変貌し、コウタに襲いかかろうとするものの、躊躇して楓荘を飛び出すのが謎だが、その過程でマユの連れてきた犬をベクターで虐殺したのかと思えば、繋いでいた縄を切っただけだという、このシーンに今回のバランスの取り方の全てが象徴されているような気がした。次回が7番目のディクロニウス、ナナとルーシーの対決。