文法化、設定化、定型化する描写

萌えアニメの文法とリアルっぽさ(萌え萌えアニメ日記
http://www.asahi-net.or.jp/~RG8S-SZK/hobby/NIKKI/2004/200410.html#2539_2

主旨がちょっとずれるかもしれないけど、
富野語録―富野由悠季インタビュー集 (ラポートデラックス)
で、「ガンダムF91」に関する富野監督とアニメックの小牧編集長との対談があって(F91についての詳細な説明は抜きにするけど)、その中で、確かシーブックの妹のリィズのあやとり歌がF91起動のキーになってるとかって設定だったんたと思ったけど、それには母子のコミュニケーションの象徴(母親はF91の開発者)、という意味合いが込められていたにもかかわらず、それがいつのまにか、「母の優しい記憶が残ってる」がそぎ落とされて、たんに「リィズのあやとり歌がF91起動のキーになってる」部分だけが「設定」として残ってしまう、みたいな話がありました。それはいわゆる「萌えアニメ文法化」と本質的には同じなことなではないか、とふと、思ってしまったんだけど。