第8話『地獄のエキデン』(2002/10/26放送)

脚本/高橋哲子
コンテ/東海林真一
演出/宮地昌幸
作監中田栄治・橋本誠一

■ガウリ隊とケジナン以下シベ鉄のドゴッゾ隊との戦闘。
そこへ、セント・レーガンのアンダーゴレーム2機が座禅の仏像スタイルで飛来。
そのうち1機のパイロットはザッキ。
■アンダーゴレームのオーバースキル、マッハバンド・シェイカー攻撃で、
ガウリ隊は苦戦する。
■一方「ヤーパンの天井」ではピープルのストレス解消に、体育祭が開催されている。
競技場の屋根を開けるキングゲイナー。サラはチアリーディングの応援練習。
競技の前に「エクソダス」賛成派の紅組と反対派の白組とのあいだでケンカになる。
観覧席の五賢人、ガッハ、マンマン、シトランの3人はガウリ隊の状況報告を受けている。
■手当てを受けるガウリ隊のメンバー。
ゲインは看護婦のエリザベスに若白髪を発見される。
■ゲイナー・サンガが珍しく自分から作戦を提案する。
ゲイナー「ですから、体育祭のバカ騒ぎをカモフラージュにして、
二人でレールを守ってる連中をやっつけません?」
ゲイン「どういう心境の変化だあ?」
ゲイナー「文句ばっかり言ってるのに、飽きたんですよ」
■セント・レーガンに接収されたシベ鉄の列車スヴァロギッチから、
ケジナンとエンゲがアンダーゴレームに乗って出撃。
■体育祭。二日酔いのアデットがヘロヘロになって競技場にやってくる。
アナ姫とリュボフの姿も。
■防衛ラインの配置をアスハムに説明するザッキ。
■ジャボリ指揮のドゴッゾ隊はレール付近で待機している。
ドゴッゾは寝そべった形の待機モード。
■ゲインとゲイナー、サラとママドゥの組で二人三脚に参加。ゲインゲイナー組が1位。
シトラン「まあまあ、ゲインとゲイナーが組んでいる」
ガッハ「いつのまに息が合うようになったのかねえ」
■アナ姫は煎餅片手にいつのまにか観客席最前列に。
ゲインとゲイナーは二人三脚のまま、競技場を出る。
■駅伝のためにユニットとユニットの間に橋が架けられている。
キングゲイナーが折り返しの目印になる吹き流しを設置。
そのままゲイナーはゲインのガチコとともに敵の場所へと向かう。
ゲイナー「ひとつ、聞きたいんですけど」
ゲイン「なんだ」
ゲイナー「アスハムって人が相手なら、こちらの誘いに乗るっていうけど、
アスハムって人、そんなによく知ってるんですか?」
ゲイン「奴とは決闘まがいのこともやった仲さ」
ゲイナー「決闘?」
ゲイン「それで奴は俺を捕まえたいのさ。だからそこにつけ入るんだ」
ゲイナー「わかりました」
■ゲインとゲイナーはジャボリ指揮のドゴッゾ隊を攻撃して引き付けようとする。
ゲイナー「いいぞ、そのまま追いかけて来てくれ!」
ジャボリ「あの動き、誘っているように見える…誘いに乗るんじゃない!」
ゲイナー「あれ? 乗ってこない…(略)シベ鉄が頭を使うのか!」
■ドゴッゾの伏兵の放火をキングゲイナーは受けてしまうがゲインが援護。
■逃げるドゴッゾ隊の代わりにケジナンとエンゲのアンダーゴレームが登場。
マッハバンド・シェイカーでキングゲイナーは動けない。
アイキャッチ
■サラはゲインとゲイナーが戦っていることを知るが、
五賢人のガッハに駅伝のアンカーを頼まれる
シトラン「ええ、そのほうが緊急事態ね」
■競技を眺めていたアデットはアナ姫から父親(ウルグスクのメダイユ公)に
手紙を渡してくれと頼まれる。
しかしそれをサラに発見され、サラとアデットは取っ組み合いになり、下の観客席に落ちる。
■駅伝開始。
アデット「まったく、なんであたしが、「エクソダス」反対派のタスキをかけて、走らなきゃならないんだ」
サラ「嫌なら黙って、さっさとシベ鉄に帰ったら?」
アデット「なに?」
サラ「自信がないからそういう口をきいて、パンをもらった分のお返しもしないんだ」
アデット「あたしが負けるわけがないだろう」
サラ「どうかしら。こういう勝負は若さがものをいうのよねえ」
アデット「うう〜っ、このしなやかに鍛えた足! ガキに負けるか!」
サラ「あ…ごめんなさい、お姉様はわたしの見込んだとおりの方でした」
アデット「はじめからそういう態度なら、こっちももっと友好的になろうって、ものでしょ…うっ」
アデット、足の上げすぎで股を痛める。
■2機のアンダーゴレームの攻撃に苦しむキングゲイナーを、
黒いサザンクロスの狙撃が救う。
ゲイン「ゲイナー!」
ゲイナー「どこにいるんです! もみくちゃにされて、内臓がはみだしちゃいました!」
ゲイン「おかげで、そいつらは2体でそのオーバースキルを使うとわかった」
ゲイナー「ってことは、どっちかをやっつければ済むんですか?」
ゲイン「そういうことだ」
■再びアンダーゴレームのマッハバンド・シェイカーを受けるキングゲイナー
しかし、オーバースキルを使っているのか先ほどよりもダメージが少ない。
ゲイナーはエンゲ機に攻撃を集中。
ゲイナー「ひとりで戦えないのは、かわいそうだね!」
キングゲイナーチェンソーの突きでエンゲ機を倒す。
ゲイナー「そのオーバースキルのおかげで、
ゲームでこった肩は直すことができた」
■アスハムがケジナンたちに、ゲインらをレールに誘うよう命令する。
スヴァロギッチの列車砲で彼らをしとめようとするためだ。
ジャボリもそれに従う。
■ゲイナー「逃げていきます。僕は逃がす気はないんです!」
ゲイン「彼らは、俺たちをレールに誘い込むつもりだ」
ゲイナー「どうします?」
ゲイン「追うさ。やつらが一番嫌がることをしてやる」
ゲイナー「え?」
■一方駅伝、アデットとサラがアンカーで走り出す。
■ドゴッゾ隊はゲインとゲイナーを誘う。
ジャボリ「お調子者のケジナンとエンゲのおかげで、来たわ、ケジナン、前へ出なさいよ!」
ジャボリはこの2人に対してほとんど「姐さん」の位置にいる。
■スヴァロギッチが迫る。
ゲイン「列車に乗ったままとは、無精者め!」
ザッキ「射程距離内に入りました!」
アスハム「なら、撃ちゃいいだろう!」
アスハム、今回は何故か投げやり。
■ゲイン「百年もワンパターンか、アスハム・ブーンのお兄ちゃん!
レールってのは、こういう風に使うんだよ!」
ゲイン、ガチコのパワーアームでレールを引き剥がす。
エンゲ「うわああ、線路がああっ」
ケジナン「やめさせろおおっ、キッズ様に殺される!」
そして、迫って来たアンダーゴレームに剥がしたレールをぶち当てる。
ゲイン「ウォラアーーッ」
その衝撃でアンダーゴレームはそれぞれ頭と腕がもぎとられ、
レールはジャボリのドゴッゾの砲身を押しつぶして落ちる。
■ジャボリ「後退してくれる?」
ゲイナー「セント・レーガンがシベリアに来るなんて、変だと思いませんか?
あなたがたも逃げた方がいいですよー」
ジャボリ「誰が貴様の指図を受けるか! なめんじゃない! …あれ、スヴァロギッチは?」
スヴァロギッチはあっさりと後退してゆく。
■サラとアデットは取っ組み合いをしながら走っている。
サラ「やったわねえっ」
アデット「体を暖めたから、よく走れんだよ!」
サラ「トレーニングを教えてやったのはあたしでしょ!」
アデット「小娘が、大人みたいな口をきくなーっ」
サラ「駅伝やってんだろおー」
アデット「しかけたのはそっちだ!」
サラ「飢え死にするのを救ってやったのに!」
アデット「誰が頼んだってんだい!」
サラ「だったら凍死していいってのかー?」
アデット「恩人みたいなこというだけか!」
サラ「おっぱいが大きいからってー」
■ノートパソコン(?)でアンカー二人のやりとりを見入る五賢人たち。
シトラン「なにかすごいことになっているようですね」
ガッハ「いやあ〜それにしても見物で」
■後日。
ゲイナーはサラの肩を揉む。
サラ「もういいわ、ゲイナー」
ゲイナー「おかげで体育祭は盛り上がって」
ベロー「ああ、ピープル全体の気分は落ち着いたみたいだから。またさあ」
サラ「二度とご免よ、あんなの」
ベロー「そりゃあ、そうだろう。代役で走らされた上に、胸の差で負けたんじゃ、な」
サラ「そういうことではないわ」
と、そのとき教室にママドゥ先生が入ってくる。
ママドゥ「さて、授業に入る前に、新しい先生を諸君に紹介したい。どうぞ」
ゲイナー「新しい先生?…な!?なんで!」
サラ「そういうことになるんですかあ?」
アデット「共存共栄の道を探るために勉強させてもらう、アデット・キスラーだ」
ママドゥ「君たちの人間修養のためにも、受け入れた」
アデット「よろしくね、嬢ちゃん坊ちゃん」
サラ「そ、そんなのないよ〜」
ゲイナー「ママドゥ先生は…」