ノエイン もうひとりの君へ 16話

新作シーンはいくつかあるものの、実質総集編。総集編なのだが、ノエインによる因果律の侵犯、「過去」の改変という形を取っているので単なる総集編ではない。因果律の侵犯を受けた、少し違う「これまで」をハルカが見る。カラスが現れない過去。ユウとイエデをするハルカ。シャングリラのユウ=ノエインが、ラクリマのユウ=カラスを消そうとしている。1話でハルカを狙う存在が、カラスからノエインに変わっている。しかし、ハルカはノエインに反発し、カラスのいる時空を選択する。総集編でありながら、「総集編」という「過去」を選び直すという、実に興味深い構成だった。そのきっかけを与えたのが、ハルカに投げかけられた時の放浪者の「それで(ノエインの時空で)いいのかい?」という言葉。もしかしたら時の放浪者はハルカの父親?という可能性も。とするともう一人の重要人物であるはずの篠原はどうなってる? とか、こちらの妄想力をどんどん刺激してくる。

やっぱ面白いわ、このアニメ。これを観ないのは損ですよ。