「夕凪の街 桜の国」

夕凪の街 桜の国 (アクションコミックス)

あるところでの書評を読んで、またamazonランキングでここんとこずっと1位だったので、読んでいた方がいいのかな、と思い、つい注文してしまう。amazon恐るべし。流されやすい私。で、昨日の夜に注文したのにもう今日の朝届いてるよ。amazon恐るべし。

で、感想なんだけど、amazonのカスタマーレビュー見れば膨大な感想があるし、簡単に記すけど、やっぱり、今だから描ける広島（ヒロシマ）の物語なんだろうなあ。

漠然と思ったのは、戦後の反戦教育がどうとか言うより、戦争の凄惨さ、理不尽さや不条理を直視することに、今の人間が耐えられなくなってきたんだなあ、ということ。そういう精神的な体力がなくなってきたんだなあ、ということ。それがいいことなのか悪いことなのかはわからない。でも、そう考えて決めつけてしまうと思考停止に陥ってしまい、そこから動けなくなってしまう。

ある人がかつて「終わりなき日常」が云々とか言ってて、最近では、別の人が、今ではそれは「終わりなき非日常」になっているのではないのか、と言っていたけれど、そんな状況下の中、この『夕凪の街 桜の国』のアプローチの仕方って、とても現代的な気がした。例えばイラクの問題や地震の被災者の人たちにも通じる普遍性を描いてる気がしました。

そんなわけで、アニメとは関係ない話になったけど、よいお年を。