NT2004年12月号より富野由悠季インタビュー

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おそらく皆さんがご記憶になっている『Zガンダム』とは全然違うものが見えてくると思いますが、何かを変えているかというと、何も変えていません。そこが完全にツボの部分です。"陰りがないようにしたい"気分があるから、3本もの映画を突っ走る事ができるわけです。これは単に見たままの"アムロとシャアとカミーユが出会いました"というお話ではありません。そこに"まさにここから始まる"というひとつ高揚した気分が入っているからこそ、映画になっているのです。新作パートの配分も含めて"次に向ける"という映画ならではの快感が焼き付いたフィルムだと思います。この"映画ならではの快感"は、すべて新作にしてしまうと、逆になかなか作れないものです。そうするとハナから"これでいいだろう"と思ってしまうような、うかつさが生まれるからです。