次の韓流キーワードは「在日」か

(鄭 銀淑:スパイシー!ソウル:asahi.com
http://www.asahi.com/international/seoul/TKY200406220156.html

しかし、前者のヨン様ブームは韓国人である私には少々物足りません。というのも、日本で受けているドラマには、“韓国的なもの”が希薄だからです。『冬のソナタ』も、これから日本でブイレイクしそうな『天国の階段』も、言わば少女マンガの実写版ともいえる世界。ドラマの設定が韓国でなくても充分成立する物語です。ヨン様の演じるキャラクターにも、あまり韓国人らしさは感じられません。
これはヨン様に先駆けて日本で成功した歌手BoAにも言えることです。2人に共通するのは無国籍感・透明感。当初このコラムを担当してくださった朝日新聞社の男性編集者でさえ、BoAが韓国人であることを知らなかった(笑)ことが、それを如実に物語っています。今の時代、国を超えてアジア全域で支持されるためには、“ナショナリズムの切り捨て”が必須なのかもしれません。