プラネテス 26話「そして巡りあう日々」(最終話)(公式・NHK)

脚本/大河内一楼、コンテ/谷口悟朗、演出/谷口悟朗・北村真咲、作監中田栄治千羽由利子
あらすじ
上手くまとまったんじゃないかな。最終回として良かったと思う。予想通り、それぞれの人々の繋がりを描く話。それを描くことが同時にテーマを描くことになっている(シリーズ全体のドラマの構造そのものがテーマになっている)。前半、逮捕されたクレアにチェンシンとハチマキが面会するシーンで、クレアが語るタナベとの月面での出来事の話のあたりでもうこれはオッケーだと思った。ハチマキがハキムを殺せなかったように、タナベがクレアを見捨てなかったように、クレアもまたタナベを見捨てることが出来なかった。ハキムが月面に何か仕掛けようとして(?)、ノノに出会うシーンにはちょっとドキッとしたけど、「国」という概念にこだわらないノノと会話をして、ハキムは躊躇する。しかし、光が当たっているノノ側の場所には行かず、影の側に消えてしまう。もしかしたら一番救われないのはハキムなのか(救いがあるのかないのかは、はっきりとは描いていない)。あとはもうそれぞれのキャラのその後。ドルフはロックスミス(今度は土星を狙ってるらしい)と組んで「ガリレオ開発」をテクノーラから独立させて夢を叶える。エーデルは晴れてテクノーラの正社員になる。死んだ忍者は成仏できたようだし(タンデムミラーエンジン事故被害者の合同葬儀か)、残りの一人はちゃんと働いてるし、リュシーとコリンは結婚。エルタニカのタマラは頑張ってるようだし、心中家族もちゃんと働いてる。などなど。そして最後は宇宙空間でハチマキとタナベが結婚しりとり(笑)をして、木星に向かうハチをタナベが地上で待つと。タナベの足がリハビリでほぼ直るのは、アニメ版らしくてもうそれでいいんじゃないかと思った。変にテーマを強く主張するわけでもなく、自然にまとまったからね。半年つき合って、良かったと思える最終回でした。スタッフの皆様お疲れさまでした。


あ、蛇足だけど、ラビィが背負ってた変なメカと課長のカツラ、あれはドラマCDを聴かないとわからないネタだね。


※最終話の放映直後に、原作者・幸村誠さんのインタビューを放送。
4月17日(土)午前8:31〜8:34

プラネテス 9
プラネテス 9幸村誠 谷口悟朗 田中一成

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