プラネテス 25話「惑い人」(公式・NHK)

脚本/大河内一楼、コンテ・演出/五十嵐達也、作監/斉藤久・工藤昌史
総作監千羽由利子
あらすじ
うわ、キツイな。タナベは助かったけど、酸素欠乏で足マヒしたか…。原作ではレオーノフがそうなるところを完全にタナベに置き換えたんだな(クレアは障害にはならなかったらしい)。要するに前回がタナベの「惑い」の話で、今回がハチマキの「惑い」の話か。基本的な流れは原作2巻のエピソードと同じで、ハチはフォンブラウン号のクルーに決まったが、テロ事件以来、進むべき道を見失ってる。父親のゴローに連れられて地上に降りるが、タナベの遺言状を持って来てしまい(降りる前にデブリ課に寄って、タナベが会社を辞め地上に降りたことを知る)、バイクでタナベのところまで届けようとするが途中で事故る。その際に、今までフォンブラウンという夢のために他人を切り捨てようとしてきたハチマキの中で、切り捨てられない「何か」があるのが分かり(その「何か」のせいでハキムを殺せなかった。銃の引き金は引いたはずなのに(たまたま拾った銃が弾切れだったわけだが))、それが「人と人との繋がり=宇宙」だと体感する。原作通りに、ただそれだけだと青臭いままなんだが、そこで車イスに乗ったタナベに会うと。タナベを前回の「引き」のまま殺すよりも、障害が残ることで(一生モノかどうかはわからないが)、二人の繋がりがリアリティあるものになってる気がする。ただし、前回の「引き」後から半年間のタナベ側の心情変化については、明らかに描写不足なので説得力に欠けるところは確かにある。あるいはハチマキにとっての「人と人との繋がりの広がり=宇宙」という「答え」だけを先に提示した形とも解釈出来なくもない。いずれにせよ、おそらく次回、最終回のタイトルが「そして巡りあう日々」とあるように、この「答え」の中身を他のキャラとも絡めて深く描き込む、ということでしょうか。とにかく、最終回待ちですね。


その他詳しくは↓のページの方が考察してるんで参考までに。
http://limanmegalopolis.org/planetes/index.php