プラネテス 21話「タンデム・ミラー」(公式・NHK)

脚本/大河内一楼、コンテ・演出/村田和也、作監中田栄治千羽由利子
あらすじ
おおう、ハキムがついにその正体を現し、ハチマキと対立。前回の2次試験で他人を殺そうとしてまでもフォンブラウンにこだわるハチだったが、結局殺すわけではなかった。それはお前が恵まれているからだ、というハキムの切り込み方が実にいい(実際、2次試験をパスするためには死人が出てはいけなかったわけだから、ハキムも「殺し」はしなかったわけだけど)。そしてラストのこの二人の対立に至るまでの他のキャラの心理描写も上手かったですね。脚本だけでなく、今回は演出、作画も良く、地味ながらじわじわと積み重ねてラストのハキムとハチマキに至るという感じだった。月の2号エンジンの事故もテクノーラはテロの仕業と片づけ、何らかの隠ぺい工作をしているようだし、宇宙開発と貧困というテーマで、クレアとタナベが対立。それもハキムとハチマキの対立の伏線になってる。チェンシンをあっさり諦めたリュシーは、トイボックス2に監査の仕事で乗り合わせた連合議長の息子、コリンにあっさり乗り換えようとしているのに比べ、ハチに電話するものの、無下にされるタナベが切ないね。