機動戦士Vガンダム応援企画 インタビュー:ササキバラ・ゴウ

『それがVガンダムだ』を通常の三倍楽しむ方法
http://char-custom.net/data/2004/01/16.html
シャア専用ポータル独自のインタビュー。


ただ、Vガンとは直接関係ないんだけど、以下の箇所については気になりました。
ちょうど似たようなことを考えてたので(長い引用ですみません)。

  • アニメ評価とネット環境についてはどうお考えですか?

これは漠然とした印象ですが、ネット空間というのは価値判断から一歩退いた「情報流通」には非常に向いている一方、「評価」という行為には今ひとつ使いこなしにくい場所だと思っています。
情報流通に関しては、アニメに限らず他のジャンルでも90年代後半から「情報誌」と呼ばれる雑誌の衰退が顕著になりました。アニメの番組情報だって、月刊ペースの雑誌よりはネットで検索した方がずっと早いし、より詳しいこともわかります。アニメ雑誌はこの1年ほどは「ガンダムSEED」のおかげで好調だったようですが、その波が去ったら、またそういう問題で頭を悩ませることになるだろうと思います。基本的な情報流通という面では、ネットの強さは圧倒的だと思います。

そのかわり、ネットで広く情報を流通させようとする場合、そこに下手な価値判断を差しはさむと「ノイズ」と受けとめられてしまうことが多く、そのバランス感覚はかなり微妙です。(「なるほど」と「ウゼェ」の境は、紙一重です)

(略)

そういうネット空間では、たとえ評論的な文章を書いたとしても、「情報流通」という軽さとあわただしさの中で流れ去っていくため、意図したような印象の強さを発揮できないような気がしています。たとえていうなら、ザッピングしながら見ているようなテレビの中で、重い内容の長編映画を細切れで見るような、落ち着きのなさというか。
だから、きっちりアニメ評価をするなら、ネットよりは同人誌にした方が落ち着くんじゃないかと思っています。