プラネテス 9話「心のこり」(公式・NHK)

脚本/大河内一楼、コンテ/笹木信作、演出/五十嵐達也、作監/斉藤久
あらすじ
これまでの1話完結的な人情話から、連続ものとしての面白さが出てきてますね。今回はまずアニメオリジナルの恋愛面で、チェンシンがはっきりタナベを意識してることを宣言、リュシーとタナベの対立の芽がはっきりし、ハチマキもタナベを意識し出す、と進展。一方で軌道(?)保安庁の監査(指導)で、かつてデブリ課にいたハチマキの先生であるギガルトが登場、そのギガルトの先生が7話で宇宙白血病のため自殺したローランドで、しかもギガルト当人もガンだということで物語世界の広がりを作りつつ、またテロ組織「宇宙防衛戦線」対策のための指導とか、今回のデブリ不法投棄を巡る争いなどで、今後のテロ編や木星往還船編への新しい伏線を張っている。ギガルトの保安庁での教え子があのハキムだというのも、原作既読者ならニヤリとするところでしょう。アニメはここでハキムを持ってくるか、なるほど、という感じです。原作知らない人にはかなり重要なネタばれになるので詳しくは言いませんが。来週はようやくユーリの話らしく、これも名エピソードなので期待です。
蛇足ながら小ネタについて指摘しとくと、ラビィのロケットノーラ君は『カリオストロの城』のルパン。ギガルトがあだ名をつけるのは『太陽に吠えろ』で、クレアに名付けた「白鳥」は『巨人の星』。さらにギガルトが血を吐くところは若本規夫つながりで『トップをねらえ!』かな?



・ハチマキ役の声優・田中一成氏が、9話、10話放映直後2週連続で出演とのこと。
11月29日(土)午前8:31〜8:35
12月 6日(土)午前8:31〜8:35
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