プラネテス 4話「仕事として」(公式・NHK)

脚本/大河内一楼、コンテ/谷口悟朗、演出/五十嵐達也、作監/斉藤久、
総作監千羽由利子・中谷誠一
あらすじ
偉いさんのボンボンの息子が現場にやって来て引っ掻き回され、そのことで逆に現場の団結意識が高まるという、テレビドラマの会社員もの、業界ものでは必ず一回はあるエピソード。もろ『踊る大捜査線』や『ショムニ』みたいでしたね。ゆえに、ドラマラインそのものはごく普通に面白い程度なんだけど、そのために返って各キャラの細かい描写の方が目につきました。フィーはかっこいいし、ハチと管制官のクレアとの関係とかね。ハチの自分の父親に対する気持ちも引き続き伏線張り続けてるし。連合とテクノーラ社の関係など。脚本より演出の良さが目立ってたかな。ラビィ(係長?)のオーバーアクションの作画も目を引いた。タナベはやっぱ前回から性格変わってるかなあ(笑)。普段は常識人だけど、ここぞというときにいきなりキレる人だということはわかった(笑)。今回は偉いさんの息子の非常識さがベタに強調されてるので、タナベの行動はプラスに働いてたけど。あと「ドリルなんてあるわけねぇだろうが!」のセリフは良かったね。あれは単なるギャグだけじゃなく、「宇宙もの」を描くのにもう、「宇宙戦艦」やら「巨大ロボ(モビルスーツ)」に頼る必要はないんだって宣言してるように聞こえました。


で、特番。鈴木砂羽はともかく(笑)、アフレコ現場の模様は結構興味深かったですね。しかし、5話もタナベキレてるなあ(笑)。毎回キレるのか、あいつは。そして、サンライズのスタジオ紹介も結構濃い紹介。プロセス説明はともかく、現場の雰囲気がよく伝わるような感じが良かったかと。谷口悟朗大河内一楼両氏の発言もほぼ予想通り。鈴木砂羽の司会役が下手なのが残念だったけど。それにしても谷口監督は弁が立つなあ。芸風が「みのもんた」って言われてるのがなんとなくわかる(笑)。最後に来週からの『ふたつのスピカ』の予告もやってました。パッと見はいかにもNHKアニメらしい感じだが、さて。



〔関連情報〕

  • 10/24日(金)15:00〜15:30 NHK教育テレビ『高校講座 情報A』の中で、『プラネテス』のアニメ制作のプロセスが解説されます。他の放映日程はこちら
  • 10/25(土)から、『プラネテス』の放送は午前8:06〜になります。