HAPPY☆LESSON ADVANCE 13話(最終話)

結局、第二期は新キャラのながつきを使って、前作に引き続き、家族テーマをくり返す話だったのか…。しかし、家族テーマっていったって「ママ先生」だからなあ(笑)。ママで先生が5人なんて、普通、真面目に考えたら異常な設定を、前作は作品のタッチを、(不条理に近い)ドタバタに徹することでバランスが取れていた。「ママ先生」は人間じゃなくて、異生物みたいなものだから、その内面描写をせず(前作でも多少はあったけど)ひたすら主人公が5人に振り回される展開にした前作は、いわゆるギャルゲー原作のアニメ化としては上手い、と感心していたのだが…。今シリーズはその設定に真面目に深入りして失敗しているような気がした。
そして、だからなのかもしれないが、ドタバタ演出の名手(?)、中村憲由氏は今回、お呼びじゃなかったんだろう。前作の中村演出回は、もともとの作品の不条理性に加えて、まったく意味なく、脈略なく、自己破壊的にテンションが高くて、個人的には快感だった。