selector infected WIXOSS 第8話

本当はシリーズ終わってからコメントするつもりだったんだけれど、リアルタイム(ネット配信等も含む)視聴中にあれこれ展開予想する楽しみがちゃんとスタッフの目論み通りきちんと視聴者に提供出来ているのには感心したし、ストーリー上、超展開と受け止められてはいるが、偶然、結果的にそうなったわけではなく比較的コントロールが効いた上での展開のような感じ(映像にそれなりに力は入れてるだろうが、それぼどコテコテではなく、程よくストーリー展開に集中出来るような作り)があって、そういうスタッフの目論みをあれこれ邪推するのもいいんだけど、自分も物語に入り込んだ邪推もしてみたくなったので、書く。

るう子が何も願いがなくて、ただバトルが楽しい、という葛藤は、単純にカードバトルで勝つことが正しい、楽しい一般人からすれば別に葛藤にもならない普通のことなのに、「セレクター」とそこに付随する「都市伝説」的な何か(願いが叶う、云々)の作用によって、ただのウィクロスというカードバトルに強力なバイアスがかかって、「セレクター」という呪いの言葉に過剰に感化されて、るう子含め「セレクター」に関わったキャラがみんなで勝手に盛り上がったり、傷ついたり、ある種の強力な集団妄想にとりつかれた中でのドラマかな、と勝手に妄想してみた。8話までの話で言うと、ルリグもまた元「セレクター」かもしれないし、そうするとこれはまたエグイ話だなあ、とも思う。こういう邪推の仕方はあまり面白くないかもしれないが。

セレクター」内部のキャラとその周辺のキャラとの人間関係上の軋轢も執拗に描いていて、そのあたりは実に岡田麿里っぽいし、その都度その都度色んな妄想しつつ、続きが楽しみな作品である。